JOGMEC、優秀論文賞
2024-11-29 09:26:07

JOGMECの地盤工学研究が優秀論文で評価される快挙

JOGMECが優秀論文発表者賞を受賞



2024年7月に開催された第59回地盤工学研究発表会において、JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)の研究が「優秀論文発表者賞」に輝くという快挙がありました。これは、洋上風力発電に関連した地盤工学の研究成果が高く評価された結果です。発表は、小寺 貴士氏、岡田 和也氏、鈴木 浩一氏、森永 靖志氏のチームによって行われ、発表タイトルは「洋上風力発電事業(セントラル方式)において取得した物理検層データ、N値及び層相との関係について」です。

洋上風力発電における調査の重要性


JOGMECの発表内容は、洋上風力発電に関する調査方法と地盤の特性に焦点を当てています。日本における地盤調査は通常、標準貫入試験(SPT)に頼っていますが、調査効率を考えれば、欧州先進国で主流となっているコーン貫入試験(CPT)の方が有利です。特に、洋上風力発電所建設においては、複数の風車を設置するため、全地点でのボーリング等の調査を行うことが非現実的です。

そのため、CPTによる効率的な事前調査が求められています。しかし、残念ながら日本の洋上では限られたデータしか得られておらず、複雑な地質環境も影響して、データの相関関係を明らかにすることが急務とされています。これに対処するため、JOGMECは研究を行い、データ密度の観点からSPTとCPTの比較が必要だとしています。

研究内容の概要


JOGMECの研究では、SPTによって得られるN値と、物理検層データ、さらには取得した試料の分析データを比較し、これらの相関関係を多変量解析によって明らかにしました。また、取得したデータセットを使用することで、N値を高い連続性で変換できることも示しました。この結果は、地質学や地球物理学の観点から新たな知見を提供するものであり、特に地盤工学においては新たな現象を明らかにする重要な一歩となりました。

JOGMECの今後の取り組み


JOGMECは、今後もセントラル方式の運用を通じて、地盤工学に関する知見を蓄積し続けるとともに、再生可能エネルギー、特に洋上風力発電の安定供給やカーボンニュートラル社会を実現するための技術開発に寄与することを目指します。これからの展開が非常に楽しみです。

この受賞は、JOGMECが国際的にも通用するような研究機関であることを示すと共に、今後の同機構の活躍にも大いに期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
JOGMEC
住所
東京都港区虎ノ門2-10-1虎ノ門ツインビルディング
電話番号
03-6758-8106

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