ONSSI、Merck社とのパートナーシップを締結し新薬開発に向けた決意表明

ONSSIとMerck社の連携が新たな展開



ONSSI株式会社は、米国の製薬大手Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J.とオプション契約を締結したことを発表しました。これにより、革新的ながん治療薬「ONS-1」の開発がさらに加速する見込みです。この契約は、ONSSIの研究成果を基にした新薬の開発を進展させる重要なステップと位置付けられています。

ONSSIのミッションとONS-1の概要



ONS-1は、岩手医科大学の仲哲治教授の研究を基にした治療薬です。現在、ONS-1は安全性試験が進められており、患者のための新しい選択肢を提供する可能性が期待されています。仲教授は、サイトカインシグナル制御分子の同定において、世界に先駆けて重要な発見を行っており、彼の研究が直接的に医療現場に役立つ形で応用されています。

仲哲治教授の業績



仲教授は、これまでの研究を通じて、リウマチ患者の血清から新たなマーカーであるロイシンリッチ2αグリコプロテイン(LRG)を同定し、これを基にした抗体を創成しました。この仕事は2020年6月に診断薬として保険収載され、実際に多くの患者に利用されています。仲教授は、LRG以外にも多くの医療に応用可能なターゲットを見出しており、その成果は今後も期待されています。

ONSSIの設立背景



ONSSIは、2019年に設立されたバイオベンチャー企業です。その設立目的は、仲教授の研究成果を迅速に患者に届けることと、埋もれた創薬Seedsの発掘と実用化研究の推進です。仲教授のほかに、大杉義征会長や田中明生社長といった高い評価を得る人材が集まり、複数のパイプラインの推進に注力しています。

大杉会長は、日本初の抗体医薬品であるアクテムラの開発を主導したことで知られ、ONSSIでもその経験を生かして彼らのプロジェクトをリードしています。これにより、ONSSIは新薬の開発において高い期待が寄せられています。

まとめ



ONSSIがMerckと提携したことは、両社にとって新たなチャンスです。ONS-1の安全性試験が進む中、今後の展開が注目されています。新薬の実用化に向けた研究開発が進む中、患者たちの期待は高まっています。ONSSIは、研究と実用化の架け橋として、医療の未来に貢献する重要な役割を担うとともに、今後も新しい発見と革新を追求していくことでしょう。

会社情報

会社名
ONSSI 株式会社
住所
東京都台東区浅草1-39-11 デンボービル5階
電話番号
03-5806-9776

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