新たな流通スキームの誕生
オークファングループ(本社:東京都品川区、代表取締役:武永修一)が、株式会社ライブコマース(本社:東京都港区、代表取締役:森勇気)との協業を開始しました。この提携は、国内外のサプライヤーネットワークと商品調達力を活かし、ライブコマース社へ商品を提供することで、双方のアセットを統合し新たな流通スキームを構築することを目的としています。
ライブコマース市場の急成長
近年、SNSを基盤とした購買行動の変化が顕著になり、ライブコマース市場は国内外で急速に拡大しています。その代表的な成功事例が中国のD2Cモデルです。同国では工場から直接商品を企画し販売する流れが主流となり、高速で事業展開が進んでいます。
日本においては、2025年6月に「TikTok Shop」がリリース予定であり、ライブ配信が次世代の店舗として注目されています。しかしながら、ここにはいくつかの課題が存在します。具体的には、工場の開拓が難しい上に、品質管理や物流オペレーションの複雑性がついて回ります。また、配信に必要な人材や運用ノウハウの不足も大きな壁となっています。
オークファングループの強みと役割
オークファングループは義烏マーケットとの提携やBtoBマーケットプレイス「NETSEA」の運営、大阪での卸展示会「大阪船場流通マート」といった活動を通じて、幅広い調達と流通ネットワークを構築しています。また、ECやライブコマース領域での支援も注力しています。
一方で、ライブコマース社はTikTok Shopを中心にライブコマースの支援、企画・運用代行、クリエイターのキャスティング、さらにスクール運営など多面的に事業を拡大してきました。これらの実績が協業を通じて更なる相乗効果を生むものと期待されています。
期待される協業効果
この協業によって、オークファングループの供給力とライブコマース社の配信・販売力が融合し、日本市場におけるTikTok人気商品の創出が期待されています。また、越境ECオペレーションの強化やクリエイター支援の加速も図られるでしょう。
2025年5月からはライバー向けの商品提供サービスもスタートする予定で、国内外のメーカーから多様な商品が供給される見込みです。これに加えて、社内ライバーによる配信やTikTok Shopの一元管理システムの構築も進んでいます。
両社の今後の展望
オークファングループは、ライブコマースを通じた新たな販路開拓を推進し、メーカー・小売業者・クリエイターをつなぐネットワークの構築を続けます。特に、海外市場をターゲットとした事業展開も加速させる意向です。
オークファングループについて
オークファングループは「RE-INFRA COMPANY」として、国内外の「RE」を統合した流通インフラの構築に取り組んでいます。2025年に向けて、より多様な価値創造を実現し、さらに代表的なBtoB取引市場のリーディングカンパニーを目指していく方針です。この協業を機に、両社はどのような新しい形の流通を構築していくのか、注目が集まります。