カドウフーズの挑戦とダブル受賞の軌跡
北海道に拠点を置くカドウフーズ株式会社は、地域の美味しい食材を活用しながら、環境にやさしい持続可能な社会の実現に挑んでいます。理念として掲げる「元気な社会づくりに挑戦」をもとに、同社は料理やお菓子の製造を通じて、地域の活性化と食品ロス削減に取り組む姿勢を見せています。そんなカドウフーズが、昨年受賞したのが「食絶景北海道×ゼロカーボンアワード」と「北海道食育推進優良活動表彰」です。
ゼロカーボンを目指す北海道の食産業
「食絶景北海道×ゼロカーボンアワード」は、地元の食材を使用しつつ、持続可能な方法で生産を行っている食品企業に授与される賞です。カドウフーズは、規格外の小さなサイズのさつまいもを全量買い取り、丸ごと加工することで食品ロスをなくしました。また、「どさんこ食べきり協力店」にも登録し、食品ロス削減の活動にも参加しています。
さらに、同社は「ゼロカーボン・チャレンジャー」に登録し、製造過程において脱炭素を意識した取り組みを続けています。具体的には、デマンド装置の設置による節電や、廃熱を暖房に活用するなど、革新的な工夫を凝らしています。これらの活動を通じて、カドウフーズは北海道ブランドの新しい価値を消費者に提供し、持続可能な食の未来を築くことを目指しています。
地域の食育を推進する活動
もう一つの受賞理由であった「北海道食育推進優良活動表彰」は、道民の食育への関心を高める活動を行っている団体に授与される賞です。カドウフーズは、地域の子どもたちや高校生を対象に、規格外野菜を活用した商品の製造見学や共同開発に力を入れています。これにより、若い世代に食に対する理解を深めさせると同時に、食育の重要性を伝えていく活動をしています。
美味しさと持続可能な社会の両立
カドウフーズは、美味しさを追求する一方で、持続可能な社会づくりも目指しています。地元の規格外野菜を用いることで食品ロスゼロを達成し、そのままの味を引き出した手作りのお菓子や惣菜を提供することで、食の新たな体験を提供しています。これらの取り組みは、地域の人々のみならず、日本全国や海外においても食品ロス削減に寄与するものとなっています。
昨年の受賞の意義
カドウフーズの取り組みは、単なる企業努力にとどまるものではありません。地方の食文化を大切にしつつ、未来に向けての持続可能な食のビジョンを描いており、地域の経済循環を生み出しています。このような企業姿勢は、消費者にも「カドウフーズの商品を通じて、地域に還元できている」という満足感を与えています。
また、次世代の人々が心身ともに健康で幸福な社会環境を享受できるように、カドウフーズはこれからも持続可能な社会構築の取り組みを続けていくでしょう。
企業概要と今後の展望
これからもカドウフーズは、環境への配慮と地域貢献を重視した製品作りを行い、北海道の食文化の発展に寄与していくことを誓っています。
会社概要
社名:カドウフーズ株式会社
代表取締役:嘉堂 聖也
所在地:北海道函館市追分町1-25
公式HP:
カドウフーズ