移民の少女の心の葛藤を描く青春小説『オラレ!タコスクィーン』が発売!
株式会社新興出版社啓林館は、児童書の「文研出版」ブランドから、移民をテーマにした青春小説『オラレ!タコスクィーン』(文研じゅべにーるYA)を全国の書店で発売しました。
物語の主人公は、メキシコ系移民の両親を持つ13歳の少女ステフ。彼女は、過保護な両親や意地悪な幼なじみに悩まされながらも、気の合う友だちや大好きな美術に支えられて成長していきます。
本書は、ステフが家族や友人との関係を通して経験する様々な葛藤と、彼女が自立に向かって歩む姿を丁寧に描いています。移民であることによる苦労や差別、そして周りの人たちとの摩擦、そんな困難に立ち向かうステフの姿は、読者に勇気を与えてくれるでしょう。
移民問題への理解を深める一冊
編集者によると、本書は「日本でも外国にルーツをもつ居住者が増え、ステフたちのような外国人家族も身近な存在となっている」現状を踏まえ、外国から移住してきた人たちの苦労を知り、移民問題に目を向けるきっかけとなることを目指しているとのことです。
作者について
本書の著者であるジェニファー・トーレスさんは、地方新聞の記者として教育や移民問題を担当していた経験を持つ作家です。彼女は、2015年に英語・スペイン語の二か国語絵本「Finding the Music / En pos de la música」で作家デビューを果たしました。
トーレスさんは、移民であることや、メキシコ系アメリカ人として生きることをテーマに、家族や友人、文化、そして自分自身のアイデンティティを探求する作品を多数発表しています。
多様な文化を受け入れる社会へ
本書は、移民であること、外国にルーツを持つこと、そして多様な文化を受け入れることの大切さを改めて考えさせてくれる作品です。ステフの成長を通して、読者も自身の価値観を見つめ直し、より広い視野で世界を見れるようになるかもしれません。
ぜひ本書を手に取り、移民の少女の心の葛藤と成長、そして彼女を取り巻く人々の温かい交流に触れてみてください。