吹田市とパナソニックの協定で水道システムの未来を探る実証実験がスタート

新しい水道サービスシステムの実証実験

吹田市は、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社と共同で、配水管および給水管における水質や水圧、さらには水量を測定する新たなサービスシステムの実証実験を始めることになりました。これは、どのように水道水が私たちの生活に影響を与えるのか、またその安全性を高める手段を模索する試みでもあります。

水道が抱える課題

私たちの生活に欠かせない水道ですが、特に自然災害などの予期せぬ状況によって、水道や給水のシステムで異常が発生することがあります。このような異常が生じると、断水や濁水などの問題が命に関わる事態を招く可能性があります。これは特に都市部においては深刻な課題です。

このため、迅速に異常を検知し、対応するためのシステムが必要とされているのです。しかし、現在の監視装置には設置スペースやコスト面での制約があり、これが広範囲なモニタリングを難しくしています。

実証実験の内容

この実証実験では、配水管から分岐した水道管および地下式消火栓に専用の測定機器—ウォーターアナライザーを試作し、さまざまなデータを収集します。このウォーターアナライザーは、水質、圧力、水量のデータを無線で送信し、クラウドシステム上で確認、可視化、分析できる環境を構築します。

また、既存の監視装置との比較を行い、小型化による効率的な装置の設置がもたらす利益についても検討を進めます。