熊谷市の熱中症対策
2022-05-16 10:00:10
熊谷市とBiodata Bankが進める熱中症対策の新たな取り組み
熊谷市とBiodata Bankがする熱中症対策の新たな挑戦
埼玉県熊谷市は、近年の猛暑により熱中症の発症者数が急増しています。2021年には、埼玉県内で2,712人が熱中症を経験し、東京や大阪に次ぐ発症者数の多さににも影響を及ぼしています。この状況を受け、熊谷市は早くから熱中症対策に取り組んできました。
2018年7月には、熊谷市で国内最高気温41.1℃を記録。これを契機に、夏の高温時における健康リスクを軽減するための取り組みが急務でした。その一環として、熊谷市とBiodata Bankは2019年に共同で実証実験に着手。関東一の祇園祭りである「熊谷うちわ祭」では、来場者に熱中症の危険を事前に知らせるリストバンドを配布し、データ収集と分析を行いました。
新たな熱中症予防活動
新型コロナウイルスの影響で活動が制限されていた2020年と2021年を経て、2022年からは再び熱中症を減らすための新しい活動が始まります。特に、熊谷市の市職員を対象に、熱中症予防のためのウェアラブルデバイスが配布され、アンケートによるフィードバックを通じて施策の充実が図られる予定です。
この取り組みは2022年6月から8月にかけて行われ、デバイスの使用方法やその効果についてのデータが収集されます。これによって、熊谷市は職員の健康を守りつつ、今後のウェアラブルデバイスの普及にも努めていく考えです。
Biodata Bankの革新的技術とは
Biodata Bankは、「熱中対策ウォッチ カナリア」というデバイスを2021年から販売しています。このデバイスは、独自に開発された技術により深部体温の上昇を検知し、熱中症の危険を早期に察知することができる優れものです。環境省との実証事業を経て、特に建設業や製造業などの従事者に向けて、熱中症予防の効果を発揮することを目的としています。
さらにBiodata Bankは、フランス・パリにあるStation Fという世界最大のインキュベーション施設にも入居しており、今後ヨーロッパ市場への展開も視野に入れています。これにより、グローバルに熱中症予防の新たなスタンダードを打ち立てる足掛かりを作ろうとしています。
熊谷市とBiodata Bankのコラボレーション
熊谷市とBiodata Bankの連携によるこの新たな取り組みは、地域社会の健康を守るだけでなく、全国的な熱中症対策のモデルともなるでしょう。住民に対する啓発活動を通じて、多くの人々が熱中症の危険性を認識し、対策を講じることが期待されます。この活動が成功することで、今後の熊谷市の熱中症対策が他の地域にも広がり、日本全体の健康意識を高める助けとなるでしょう。
今後もBiodata Bankが開発する技術に注目し、熊谷市の取り組みがどのような成果をもたらすかを楽しみにしています。
会社情報
- 会社名
-
Biodata Bank株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区桜丘町29番17ー302号
- 電話番号
-
03-6416-4924