勝林寺新本堂完成
2016-11-01 10:00:29

萬年山勝林寺新本堂完成、地域の心の拠り所に

萬年山勝林寺新本堂完成、地域の心の拠り所に



東京都豊島区に位置する臨済宗妙心寺派の萬年山勝林寺は、今年新本堂が完成しました。新本堂はただの宗教施設ではなく、「人と暮らしの間にあるお寺」という新たな形を目指しています。元和元年(1615年)に創建された同寺院は、四百年以上の歴史を誇り、豊島区の文化財としても指定される本尊木造釈迦如来坐像を持っています。

住職の思い


住職の窪田充栄氏は、東日本大震災の経験を通じて、寺が地域に寄り添うコミュニティーセンターとしての役割を再認識しました。彼は、「訪れる人々が心安らぐ場所、そして地域のお年寄りや子どもたちが集える場」を作りたいとの情熱を抱えています。その想いが形となり、手塚建築研究所と共同で新本堂の建設プロジェクトが始まりました。プロジェクトは「懐かしい未来へ」をテーマに進められ、地域の人々が気軽に訪れることのできる空間を目指しました。

手塚建築研究所とのコラボレーション


新本堂は、手塚建築研究所によって設計され、インスピレーションは日本の伝統文化に根ざしています。屋根は空に向かって翼のように広がり、深い軒と格子戸が一体となって訪問者を迎え入れます。自然素材を使用し、最小限の金物で仕上げられた本堂は、美しさだけでなく、地域の風土に寄り添った設計がされています。

未来志向の活動


万年山勝林寺は、ただの仏教の教えを実践する場所ではなく、地域コミュニティの中心として様々な活動を展開しています。ワークショップやイベントを通じて人々の交流が生まれ、そのつながりが地域を活性化しています。

寺子屋ワークショップ


新本堂完成に伴い、「寺子屋ワークショップ」を開催しています。茶道、坐禅、書道、仏像彫刻など、日本の伝統文化を体験できるクラスが定期的に行われ、参加者は楽しく学ぶことができます。特に子どもたちにとっては新たな学びの場となり、地域の文化に親しむ機会が提供されています。

障がい児と家族のためのコミュニティ


また、勝林寺はNICU退院後の子どもたちとその家族を支えるコミュニティイベントも開催しています。このイベントでは、家族が孤立せずに交流できる場を提供し、地域全体で子どもたちの成長を見守る温かい支援のネットワークを築くことを目指します。

グリーフケア


さらに、亡くなった方への悲しみを癒すグリーフケアの場としても開放されており、住職が禅の教えを基にしたケアを行います。大切な人を失った方が心の安らぎを得られる場所が提供されています。

まとめ


このように、萬年山勝林寺は新本堂の完成を機に、地域のコミュニティセンターとしての役割を強化し、たくさんの人々がつながる「場」として機能しています。お寺が持つ伝統的な価値と現代のニーズを融合させた新たな姿を見せる勝林寺に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
萬年山 勝林寺
住所
東京都豊島区駒込7−4−14
電話番号
03-3917-5436

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