障害当事者と共に介護福祉の未来を切り開く
介護福祉業界は今、深刻な危機に直面しています。東京商工リサーチの最新データによれば、2024年には介護事業者の倒産数が過去最多の172件を記録し、業界内の廃業件数も異常な増加を見せています。これは、里親や保護者の方々にとって、質の高いケアの提供が途絶えかねない懸念材料です。そんな状況下、株式会社ケアのバトンは、障害当事者と共に介護福祉の新たな形を模索し、クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。
障害者週間の意義ある日にプロジェクト開始
12月9日という日付は、1975年に国連で「障害者の権利宣言」が採択された日で、現在は「障害者の日」として広く知られています。この特別な日に、ケアのバトンが発表したプロジェクトは、障害者の福祉に対する理解を深める絶好の機会です。プロジェクト名は「障害当事者と共に、介護福祉の『経営教材制作』と『事業承継AI開発』に挑戦したい!」です。このプロジェクトを通じて、インクルーシブな社会の実現を目指します。
介護福祉業界の廃業問題を根本から解決
昨今の介護福祉業界では、780件以上の事業所が市場から撤退の危機に直面しています。訪問介護分野では、その67%を占め、特に小規模事業者の厳しい状況が際立っています。これらの業者は、経営ノウハウの欠如や後継者不足により、質の高いサービスを提供し続けることが困難になっています。ケアのバトンは、この深刻な現状を打破するため、経営支援とAI技術を組み合わせた新たなプラットフォームを構築します。
プロジェクトの主な取り組み
1.
経営課題への挑戦
年間784件の事業所が撤退する現状に、持続可能な経営モデルの構築を目指します。
2.
実践的経営教材の制作
YouTube番組「ケアのバトンTV」を通じて、介護福祉に関する実践的な教材を発信します。
3.
AI技術を用いた事業承継支援
小規模事業者が廃業しないための、コストを抑えた事業承継プロセスを可能にするサービスを提供します。
障害当事者との共生
本プロジェクトの特筆すべき点は、障害当事者との協働にあります。集まった資金のうち80%は、障害者が直接関与する業務に向けられます。映像制作やマーケティング業務など、多岐に渡ります。この取り組みは、『障害者週間』の目的でもある、障害者が社会のさまざまな分野で活動することを体現しています。
クラウドファンディングの詳細
このクラウドファンディングは、All-in方式で実施されます。目標金額は50万円で、期間は2024年12月9日から2026年2月27日までの81日間です。また、支援者にはさまざまなリターンが用意されています。例えば、500円のプランから、特別なYouTube出演やサイン本など多彩なリターンが提供されています。
代表のメッセージ
ケアのバトン代表の田中康雅氏は、「2024年だけで784件もの介護事業所が倒産し、多くの人々が困窮しています。障害者の日にプロジェクトをスタートできることに大変意義を感じています。障害者が社会のあらゆる分野で活躍できる未来を切り開くためにも、多くの方々のご支援を募集しています。」と呼びかけています。
このプロジェクトは、介護福祉業界の未来に向けた希望の光となることでしょう。ぜひ、応援の手を差し伸べてください。