アスエネとマネーフォワードが新システム連携を開始
2024年9月、アスエネ株式会社が提供するCO2排出量見える化・削減クラウド「ASUENE」と、株式会社マネーフォワードの「マネーフォワード クラウド会計Plus」がシステムの連携を開始します。これにより、マネーフォワードのクラウド会計を導入する企業は、ASUENEとAPIでつながることができ、必要なデータを効率的に収集し、CO2排出量の算定が行いやすくなります。
この連携は、2050年のカーボンニュートラルを目指す日本政府の方針における重要な一歩であり、企業にとって排出量を削減することが急務となっています。多くの企業が直面する排出量の見える化に関する課題、つまり工数の多さやデータ正確性という問題を解決するために、ASUENEとマネーフォワードの協力が期待されています。
システム連携の背景とその必要性
近年、企業は環境に配慮した経営が求められるようになりました。特にCO2排出量の見える化は、企業の持続可能性を示す指標としてますます注目されています。しかし、多くの企業がCO2算定に費やす工数や資源の不足から苦労する現実があります。各部署との連携や、正確なデータ収集は大きな負担として企業にのしかかっていました。
これらの課題を乗り越えるために、ASUENEの導入が非常に効果的であることが証明されています。今回のシステム連携により、マネーフォワードのクラウド会計Plusを通じて得られたデータがASUENEで自動的に活用されるため、企業はわずかにデータをアップロードするだけで済みます。これによって、手間と時間を大幅に削減できるのです。
システム連携の具体的な内容について
ASUENEは、GHGプロトコルに基づく排出量の見える化をサポートするクラウドサービスです。今回の連携によって、マネーフォワードを利用している企業は、すでに入力した経費や調達資材の情報をASUENEに流用できます。これにより、排出量の算定にかかる情報整理の手間が省かれ、CO2の見える化が格段に効率よく行えるようになります。
特に、経費情報や各種金額データの「仕訳」をASUENEに自動的に流し込む機能は、多くの企業にとって革命的です。会計システムとCO2算定システムがシームレスに連携できることで、業務の効率が飛躍的に向上するでしょう。
今後の展開と企業が目指す方向性
アスエネとマネーフォワードは、今回の連携を機にさらなる協力体制を築くことを目指しています。両社は、企業が脱炭素とサステナブルな経営の道を選ぶ際のサポートを強化していく方針です。特に、カーボンニュートラルの実現に向けた企業の取り組みを支援することが、両社の共通の使命となっています。
また、企業が抱える課題を解決するためには、継続的なアップデートと新機能の追加が求められます。ASUENEは、環境への配慮を企業文化として定着させるための重要なツールとなるでしょう。
この新しいシステム連携により、企業が脱炭素経営を推進し、より持続可能な未来を見据える一歩を踏み出すことが期待されます。