株式会社NERONが資金調達を実施
渋谷区に拠点を置く株式会社NERON(代表取締役:長﨑恭久)は、スタートアップ支援制度「S-Startups」の初代認定企業に選ばれ、最近のシードラウンドファーストクローズにおいて2000万円の資金調達を成功させました。この資金調達は、同社が開発を進める腸内細菌を用いた高機能サプリメントや将来的な創薬の基盤を強化するために利用されます。
研究プロジェクトの開始
さらに、NERONは国内外の研究機関と連携し、腸内細菌の革新技術を活かした共同研究プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、脳腸相関に基づいた新たなWell-being製品の開発を目指し、心の健康を支える製品の実現を狙っています。
腸内細菌と脳の関係
腸内細菌は人間の健康に深い関わりを持っており、正常な腸内環境は脳内の神経伝達物質やホルモンの分泌にも影響を与えることが知られています。NERONはこの知識を基に、腸内細菌叢に着目したサプリメントの開発を行っています。
資金調達の目的
今回の資金調達は、次のポイントに重点を置いた事業成長を促進するものです:
1.
製品開発と市場展開の推進
高機能サプリメントの製造に留まらず、将来的には抗ストレス製品の開発や米国市場への進出も視野に入れています。
2.
研究開発体制の強化
NERONの独自技術である腸内細菌の組み合わせ抽出技術を用いて、100億通りの可能性の中から特定の機能を持つ菌の組み合わせを迅速に絞り込みます。これにより、抗ストレス効果を持つ「ECBカクテル」を開発し、新たな菌の組み合わせを探索します。
3.
国内外ネットワークの構築
理化学研究所などの先端研究機関と連携を深め、オープンイノベーションによる共同研究を進めることで、新たな発見を目指します。
共同研究プロジェクトの詳細
本プロジェクトでは、次の点が重視されます:
腸内細菌データの解析や統合オミクス技術を駆使し、抗ストレスに特化した最適な菌の組み合わせを確立します。
臨床データベースから厳選した安全で効果的な菌株を使用し、実証実験を実施します。
国内外の大学や研究機関との協力体制を固め、倫理基準に従った研究が進められます。
今後の展望と代表者のコメント
株式会社NERONの長﨑恭久代表取締役は、「今回の資金調達と共同研究の開始は、当社にとって重要なステップです。選び抜かれた菌の組み合わせが、抗ストレスや食欲コントロールを実現し、健康を支える新たなWell-being製品を創出することを目指しています。国際的な市場でのリーダーシップを強化するため、引き続きパートナーと連携し、挑戦を続けて参ります」とコメントしています。
最後に
株式会社NERONの取り組みに今後も注目が集まります。革新的な腸内細菌の技術を用いた製品が、心と体の健康を支える未来を切り開くことでしょう。