ASTHOMパートナーズ、第2回総会を東京都で開催
2024年9月27日に、グローバルアカウンティングネットワーク「ASTHOM partners」が、都内千代田区にて第2回の総会を盛況のうちに開催しました。今回の総会には、メンバーファームからの代表者を含む総勢36名が参加し、ASTHOMが過去1年間どのように活動してきたのかを報告しました。
1. 活動報告と事例紹介
総会の冒頭では、ASTHOMに加盟する株式会社AGSコンサルティング、Hotta Liesenberg Saito LLP、Greenback Alan LLPのそれぞれから、連携事例の報告が行われました。特に、国際的に事業を展開する日系企業に対し、それぞれのファームがどのように支援しているのかが共有され、参加者たちの関心を集めました。
2. 世界の注目トピック
続いて、各国で注目される税務トピックが紹介されました。まず、ASEAN諸国の動向として、特にシンガポールにおける日系企業の進出の増加が指摘され、In-Out M&Aの件数が伸びているとの報告がありました。また、マレーシアにおける電子インボイス制度の導入や、シンガポールの国外資産に対する課税についても議論されました。
アメリカに関しては、来年の大統領選挙が日系企業の戦略に与える影響について、候補者のタックスポリシーの比較が行われました。英国では新政権の予算案が日系企業に与える影響が紹介されました。これらの議題は、メンバーにとって非常に重要な情報となり、今後の戦略に影響を及ぼすことが期待されます。
3. ナレッジシェアと支援策
さらに、参加者の間ではナレッジシェアのセッションが行われ、特に「グローバルファイナンス」の重要性が強調されました。多くの企業が抱える資金管理の課題に対し、グローバルファイナンスポリシーの導入が効果的であることが示されました。また、為替リスクの管理方法やキャッシュマネジメントシステムの構築の必要性に関する具体的な支援事例が挙げられました。これにより、企業は国際的な市場での競争力を高めることが可能になります。
米国の輸出管理規則についても、日系企業にとって必要な情報が共有され、特に最近の規則の概要や、輸出に関する適用事例について詳細に解説されました。
ASTHOM partnersについて
ASTHOMは、2022年12月に設立された日本初のグローバルアカウンティングネットワークであり、現在は3社のメンバーファームで構成されています。国際事業を展開する日系企業に向けて「血の通った」サービスを提供することを理念とし、今後も世界各国でのサポート体制をさらに拡充していく方針です。
最後に、ASTHOMは「AT HOME」と「ASTONISH(驚かせる)」の二つの言葉を掛け合わせた名称で、自らのビジョンを体現しています。経済のグローバル化が進む中、ASTHOMは日系企業のさらなるパートナーとして、信頼される存在であり続けることを目指しています。