センブリエキスの驚くべき効果、新たなニキビ予防へ向けた研究の成果
美と健康を追求し続ける株式会社桃谷順天館は、若者が抱える肌悩みであるニキビについて新たな研究成果を発表しました。この発表は第2回日本化粧品技術者会学術大会で行われ、センブリエキスがニキビの原因とされるコメドの発生を抑える可能性が示されました。特に、センブリエキスがケラチン79の発現を回復する効果に注目が集まっています。
研究の背景
ニキビ(尋常性ざ瘡)は多くの若者にとって深刻な悩みです。見た目だけでなく、自己肯定感やコミュニケーション能力にも影響を及ぼすことが指摘されています。ニキビのメカニズムは未解明な点も多いですが、最近の研究ではコメドの発生がニキビの初期症状であることが明らかになりました。この研究結果を受け、コメドを抑制する成分をもとにした化粧品の開発が期待されています。
研究の詳細
ニキビの発生において、ケラチン79は重要な役割を果たすことが知られています。このケラチン79はコメドの発生部位である毛包漏斗部上皮や脂腺に存在しています。研究によって、ニキビ患者から採取されたコメドではケラチン79の発現が減少または消失していることが確認されました。
そこで、研究チームはニキビができやすい人々から頬のコメドを採取し、重症度とケラチン79の発現量の相関関係を調査しました。その結果、重症のニキビを持つ頬部分では、軽度の部位に比べてケラチン79の発現が低いことが判明しました。この結果は、ニキビの重症度がケラチン79に直接関連していることを示唆しています。
続いて、研究陣はケラチン79の発現を回復させる成分の探索を開始しました。そのプロセスで、165種類のエキスをスクリーニングした結果、センブリエキスがケラチン79の遺伝子発現を回復させることが確認されました。
今後の展望
この発見を基に、桃谷順天館はコメド発生を抑えるためのスキンケア製品の開発を目指しています。従来の治療から、予防に重点を転換し、自信を持って肌の手入れができる製品を提供することで、より多くの若者のQOL(生活の質)向上に貢献することを目指しています。
株式会社桃谷順天館について
桃谷順天館は1885年に設立され、創業以来約139年間にわたり美と健康を追求してきた化粧品メーカーです。「人と地球の美しい未来を創る ~For Beauty and Well-being~」を企業の目指す姿とし、国内外において包括的な『美』の提供を目指しています。また、技術力と品質力を進化させ、持続的な開発をプランしています。
この新たな研究成果は、多くの人々に喜ばれるスキンケアの未来を提案しています。