日本ラグビー界の新たな名著
ラグビーシーズンが幕を開ける中、日本ラグビー界のスター、山中亮平選手の自伝がついに発表されます。タイトルは『それでも諦めない』。この本は、今月12月18日に発売予定で、さらなる注目を集めています。著者は、株式会社東洋館出版社からリリースされるこの自伝を通じて、彼の苦悩や希望、そしてアスリートとしての信念を描き出しています。
代表落選の裏側
本書の第一章は、2023年のラグビーワールドカップに向けた日本代表のメンバー発表の瞬間から始まります。山中選手は、代表発表の10日前に自らの落選を知らされます。自国開催の2019年大会では全試合に出場し、日本初の8強進出に大きく貢献したことで、多くのファンが期待を寄せていた中での突然の落選。彼は、その心の内や家族とのやり取り、また同期や先輩からの支援を赤裸々に語り、アスリートとしての苦悩をリアルに描写しています。この部分は特に、多くの人々に共感を呼ぶことでしょう。
ジェットコースターのような人生
第二章では、山中選手の過去を振り返ります。彼はもともとオリンピック水泳選手を目指していた小学生時代がありました。メダリストを数多く輩出するイトマンスイミングスクールで厳しいトレーニングを積み、その成長を見せていましたが、中学校に進むと、水泳からラグビーへと転向します。
中学1年の冬から始めたラグビーで頭角を現し、高校は強豪の東海大仰星に進学。スタンドオフ(SO)として活躍し、全国大会で優勝を経験します。大学に進学後も順調にキャリアを積み重ねましたが、22歳の時にドーピング検査に引っかかり、突然の資格停止という逆境に直面。ラグビーから離れ会社員生活を送るという2年間の空白期間を経験することとなりました。
強い信念を支えに
山中選手は、これまでの人生の軌跡や苦難を経て、なぜ諦めずに歩んでこられたのか、その信念を本書で明かしています。人生には様々な試練がありましたが、そのすべてが彼を育て、ラグビー選手としての資質を形成しています。この自伝は、単なるスポーツの枠を超えた彼の人生哲学を感じさせてくれる内容です。
これからの展望
また、山中選手が所属するコベルコ神戸スティーラーズは、12月21日に開幕するジャパンラグビーリーグワンに向けて意気込んでおり、開幕戦を含む5試合が予定されています。新たな挑戦が続く中、彼の自伝の発売とともに、ラグビー界の近未来も見逃せません。アスリートとしての彼の言葉や経験は、我々に勇気と感動を与えてくれるでしょう。
書籍情報
- - 書名:それでも諦めない
- - 著者:山中亮平
- - 判型:四六判
- - 頁数:200
- - 発売日:12月18日
- - 価格:1,760円(税込)
- - ISBN:978-4-491-05670-8
- - 発行元:東洋館出版社
- - URL:東洋館出版社
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