きょうだい映画上映
2020-12-24 15:30:24

障がい者の「きょうだい」を描く映画、1月29日ついに上映へ

障がい者の「きょうだい」を描く短編映画の上映決定



日本初となる「きょうだい」をテーマにした短編映画が、2021年1月29日に上映されることが決まりました。この映画は、障がいを持つ兄弟姉妹を持つ健常者を表す「きょうだい」にスポットを当て、その心の葛藤や日常を描いています。

障がい者とそのきょうだいの現状



日本における障がい者は、人口のおおよそ10%にのぼり、その中には兄弟姉妹として支える「きょうだい」も多数存在します。統計では、障がい者一人に対して2人以上の「きょうだい」がいるケースも多く、日本全国に約1000万人の障がい者と、それに等しい数の「きょうだい」が推測されているのです。しかし、障がいの話題になると、なかなか「きょうだい」の存在は注目されず、彼らの感情や生きづらさが語られることは少なく、社会的な理解が進んでいません。

映画制作の背景



この映画を製作するのは、株式会社BP&Co.の取締役・三間瞳氏です。彼女自身が精神障がいの妹を持つ「きょうだい」であり、15年以上も障がい者福祉に取り組んできた経験から、映画を通じて「きょうだい」の存在を広めたいという強い思いを抱いています。特に、自身がNY留学中にパニック障害を経験したことも影響し、障がい者本人だけでなく、その家族や「きょうだい」たちの心の葛藤についても深く理解しているのです。

目指す社会の実現



本プロジェクトは単なる映画制作にとどまりません。障がい者と健常者が共生し、互いにインスピレーションを与え合う社会を目指しています。三間氏は、「インスパイアラーズ」という言葉を使い、障がい者を単なる「障害者」として捉えるのではなく、私たちに新たな視点を与え哲学を育む存在としての価値を伝えたいと考えています。

映画の内容とあらすじ



映画のタイトルは『ふたり〜あなたという光〜』で、約45分の短編です。監督・脚本は佐藤陽子氏が担当し、出演には中西美帆、熊木陸斗、納葉が名を連ねています。一人の障がい者を持つ家族の現実を描いたストーリーは、恋愛や結婚を考える上での障壁や、心の葛藤をリアルに描写しています。また、映画の視聴はクラウドファンディングへの支援を通じて可能となります。

公開に向けたクラウドファンディング



この映画の製作に向けたクラウドファンディングはすでに開始されており、開始初日に100万円以上を達成し、わずか7日で目標金額300万円を突破しました。さらに500万円を次の目標に掲げており、製作費と広報宣伝費をカバーし、多くの人にこの映画のメッセージを伝えるために取り組んでいます。支援を通じて、自分自身のストーリーを語ってくれる「きょうだい」たちの声も集まり、さらなる注目を集めています。

おわりに



本映画の初回上映会は、2021年1月29日、東京の日比谷図書文化館で開催されます。新型コロナウイルスの影響で収容人数に制限がありますが、障がい者について考えるきっかけとして、ぜひとも参加してみてください。映画を通じて、私たちがどのように「きょうだい」を理解し、共生する社会を築いていけるか、共に考えていけることを願っています。

会社情報

会社名
BP&Co.株式会社
住所
東京都港区浜松町2-2-15-2F
電話番号
03-6778-5255

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