環境への取り組み最新情報
株式会社TBMと兼松株式会社は、環境配慮型ラベルの「LIMEX Aqua Jet Label」がセイコーエプソン株式会社の業務用カラーラベルプリンター「ColorWorksシリーズ」に採用されたことを発表しました。2024年8月より、エプソン販売株式会社が本製品を販売開始します。この採用は、LIMEXを基材としたラベルが業務用プリンターに使用される初めての事例として注目されています。
背景
近年、地球温暖化や海洋汚染が深刻な問題として取り上げられ、特にプラスチック製品に対する環境意識の高まりが見られます。エプソンもそうした潮流を受けて、環境ビジョン「環境ビジョン2050」を掲げ、2050年までに「カーボンマイナス」と「地下資源消費ゼロ」を目指しています。今回の採用により、TBMと兼松は持続可能な社会の実現に向けて、環境負荷を低減したラベルの普及に取り組んでいきます。
LIMEX Aqua Jet Labelの特長
LIMEX Aqua Jet Labelは、水性インクジェット印刷に最適化された環境配慮型ラベルであります。このラベルは、プラスチックや一般的な合成紙と比べて、CO2排出量を大幅に削減することができます。LIMEX Sheetを使用することにより、より持続可能な資源利用が可能となります。この品質が評価されて、エプソンから純正品として採用されました。
対応機種
- - 商品名: LIMEX
- - 特徴: 石灰石を主原料とする環境素材で、プラスチック利用量を削減し、耐久性や耐水性に優れています。
- - 用途: 商品POPや商品ラベル、水回り製品など
- - 対応機種: CW-C8020、CW-C65、CW-C60、CW-C4020シリーズ
各社の取り組み
TBMは、自社工場において実質的に100%再生可能エネルギーを使用し、CO2排出ゼロを実現しています。また、兼松グループも脱炭素社会に向けた取り組みを進めており、2030年までに「カーボンニュートラル」を達成し、2050年には「カーボンネガティブ」を目指す目標を設定しています。
LIMEXについて
LIMEXは、炭酸カルシウムを50%以上含む複合素材であり、プラスチックや紙の代替に役立ちます。製品ライフサイクル全体にわたる環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)を活用し、環境性能の向上に務めています。現在、1万以上の企業や自治体に採用され、40カ国以上で特許を取得しています。
これらの取り組みを通じて、TBMと兼松は環境への負荷を軽減し、持続可能な社会の構築に向けて貢献しています。今後も両社の取り組みに注目が集まることでしょう。