研究醸造酵母シリーズ
2022-06-16 10:00:18

土田酒造が放つ研究醸造酵母シリーズで日本酒の奥深さを探る

土田酒造の新たな挑戦



群馬県川場村の土田酒造が新たに発表した『研究醸造酵母研究シリーズ』は、6種類の異なる酵母を使用した日本酒の飲み比べセットです。このシリーズでは、日本酒の味や香りが酵母によってどのように変化するのか、また発酵過程における違いや特徴を詳しく研究しています。使用されている酵母は、一般的な協会601号、701号、901号に加え、群馬県特有のG201号、土田酒造の独自のIDO酵母、そして酵母を全く添加しない無添加のものの合計6種類です。

これらの酵母を用いて、すべて精米歩合90%の生もと仕込みで醸造されているため、酵母による味の違いが想定以上に際立っています。日本酒の愛好家やきき酒師を目指す方々にとっては、これらの酵母の個性を感じ取り、さらに深い知識を得る絶好の機会となるでしょう。また、飲食店での飲み比べイベントや、グループでの試飲会にも最適です。

酵母の役割と日本酒の風味


日本酒の主成分である米、麹、そして水の他に、酵母の役割は非常に重要です。酵母は、麹米に含まれる糖分を分解し、アルコールを生成するプロセスを担っています。この際、様々な香気成分や酸も生成され、新たな風味が生まれます。日本酒の風味に影響を与える香りは、リンゴやメロン、バナナや桃など多岐にわたります。目的に応じて、適切な特性を備えた酵母が選ばれます。

協会酵母は、酒蔵向けに市販されている安定した特徴を持つ酵母です。一方で、各都道府県独自の酵母や自社開発の酵母を使用する蔵も多くあります。また、無添加型の製法もあり、これは蔵付き酵母や野生酵母を用い、待機して自然に発酵させる技術です。この方法は手間がかかりますが、自然界の微生物の競争を勝ち抜いて生じた酒には、独特の深い味わいがあります。

酵母研究シリーズの楽しみ方


研究醸造酵母シリーズには、様々な楽しみ方があります。まず、常温で番号順にきき酒をすることで、各酵母の特徴を感じ取ることができます。また、冷酒、常温、お燗によって酵母ごとに味わいが変化し、その変化を楽しむことも可能です。さらに、食事とのペアリングを行えば、各酵母の特徴がより引き立つでしょう。飲食店での飲み比べセットとしての提供も計画されており、常温保管が可能です。出荷時には酒質に硬さを残す場合もあるため、熟成させることで新たな風味を楽しむこともおすすめです。

商品概要と販売について


この研究醸造酵母研究シリーズは、商品名『DATA18〜23酵母研究シリーズ』として、群馬県産の米(飯米)を100%使用し、精米歩合90%で仕込まれています。アルコール分は14%〜15%で、720mlのボトルが1,680円(税込)で販売されます。発売日は2022年6月16日で、土田酒造の取扱酒販店やオンラインショップで購入可能です。

土田酒造の伝統と挑戦


土田酒造は1907年の創業以来、江戸時代の生酛造りを基盤に日本酒を作り続けてきました。今ではスキンケア商品や雑貨なども展開し、関わる全ての人々に楽しさを提供する酒造りを目指しています。私たちは、菌と微生物の力を信じ、余分なものを加えない酒造りを続けることで、日本酒の多様性と深い味わいを追求しています。これからも醸造技術を次世代に継承していくため、精進を続けてまいります。

会社情報

会社名
土田酒造株式会社
住所
群馬県利根郡川場村川場湯原2691
電話番号
0278-52-3511

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