国立大学施設整備の未来:第6次5か年計画に向けた議論が本格化
国立大学施設整備の未来:第6次5か年計画に向けた議論が本格化
文部科学省は、令和8年度からの第6次国立大学法人等施設整備5か年計画(仮称)の策定に向け、今後の国立大学等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議を開催しています。この会議は、有識者や関係団体が参画し、国立大学等の施設整備のあり方や、地域社会や産業界との連携を強化する「共創拠点」の重要性について議論を深める場となっています。
「イノベーション・コモンズ」の推進
文部科学省は、「第6期科学技術・イノベーション基本計画」に基づき、「第5次国立大学法人等施設整備5か年計画」を策定し、国立大学等のキャンパス全体を「イノベーション・コモンズ(共創拠点)」として整備することを推進しています。
「イノベーション・コモンズ」とは、大学や研究機関が持つ知見や技術を、地域社会や企業と共有し、新たな価値を生み出すための拠点のことです。大学が持つ研究成果や設備を地域社会や企業に開放することで、地域活性化や産業振興に貢献することを目指しています。
調査研究協力者会議の開催
調査研究協力者会議は、次期計画となる第6次5か年計画の策定に向けて、今後の国立大学等施設の整備充実に関する中長期的な推進方策等について調査研究を行うためのものです。
会議では、以下の議題が議論されます。
令和7年度概算要求について
有識者による発表
国立大学等における防災拠点(共創拠点)及び地域と連携した人材育成と地域産業振興のための共創拠点の取組事例について
次期国立大学法人等施設整備計画策定に向けた中間まとめ骨子案について
* その他
今後の展望
調査研究協力者会議では、国立大学等の施設整備に関する様々な課題や、今後の進むべき方向性が議論される予定です。会議で得られた知見は、次期5か年計画の策定に活かされ、国立大学等の施設整備がより一層充実していくことが期待されます。