THK株式会社が提案する新しいクロスローラーリングの革新
THK株式会社(東京都港区代表取締役社長:寺町 崇史)は、同社のクロスローラーリングに新たな総ローラータイプを追加した。これにより、より高い性能が求められる様々な産業での利用が期待されている。
クロスローラーリングの特長
クロスローラーリングは、高精度で回転できるローラーベアリングであり、あらゆる方向からの荷重を支えることができるのが最大の特徴だ。これまでのモデルは、90度のV溝形状の転動面を持ち、円筒ころをスペーサリテーナを介して配置していた。しかし、新たな総ローラータイプでは、RUV形、RBV形、REV形、RAV形、RAUV形、RBUV形といった6つの製品、計172形番を加え、スペーサリテーナを廃止したことによって使用ローラー数が増加し、これにより高剛性かつ高負荷能力が実現された。
この新しい設計は、既存のリテーナタイプと同じ寸法を維持しているため、簡単に換装できるのが特長だ。特にスペーサリテーナがないことで、老朽化や負荷に耐えられなくなった部品を容易に交換できる。これにより、ユーザーは煩わしいハウジングや取り付けインターフェースの変更なしに、スムーズに新製品を導入できる。
特殊環境下での活躍
主に金属素材から構成されているこの新型クロスローラーリングは、真空環境やアウトガスを放出しない環境下でも適用可能で、特殊な使用条件が求められる分野にも対応している。これにより、半導体製造装置やロボット事業など、特別な要求のある環境でも信頼性の高い性能を発揮する。
THK株式会社は、一般産業機械から精密機械、高精度な工作機械まで、幅広い分野において高速化、高精度化、高剛性化に寄与していくことを目指している。この新しい総ローラータイプのクロスローラーリングは、その一環として、多くの産業に貢献することが期待されている。
THKの革新はまだまだ続きますが、この新製品は既にユーザーから高い関心を集めており、今後の展開にも注目が集まります。これからますます進化するTHKの製品群に期待が高まる。
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