子どもたちの居場所づくり、クラウドファンディング開始
一般社団法人ケアと暮らしの編集社が、2024年7月から始まるユースセンター事業「本と映画テルル」の運営資金を募集するクラウドファンディングを開始しました。この取り組みは、子どもたちが孤独を感じることなく過ごせる居場所を提供することを目的としています。
取り組みの背景と目的
令和4年度の文部科学省の調査によると、不登校の児童・生徒は30万人にも上るという厳しい現実があります。特に中学生では、約6%の生徒が不登校であり、保健室登校などを含めると13%を超えるとのデータも出ています。こうした状況の中で、兵庫県豊岡市を中心とした但馬地域では、フリースクールなどの選択肢が少なく、心のケアが求められています。そこで、豊岡市における子どもたちの居場所作りに着手し、ユースセンター「本と映画テルル」を設立しました。
ユースセンター「本と映画テルル」について
「本と映画テルル」では、図書館や映画館を拠点として、若者たちが様々な物語と出会い、自分自身の世界を広げるきっかけを提供します。参加者が安心して交流できる環境を整えつつ、自身の内面にも目を向ける場を設けることが狙いです。具体的には、豊岡市内の「だいかい文庫」と「豊岡劇場」という2つの場所で活動を行なっています。
クラウドファンディングの詳細
このクラウドファンディングは2024年9月1日から10月20日までの50日間実施される予定で、継続的な寄付者として100名を募集しています。集まった資金は「本と映画テルル」の運営維持費や事業の拡大に使用される予定です。継続寄付者の支援が不可欠であり、参加は非常に重要な意味を持ちます。
参加が「学校の出席扱い」に
特筆すべき点として、「本と映画テルル」への参加は、学校における出席扱いとして認められます。これは、親や教師が抱える教育選択肢の不足に対する新たなリリーフです。参加者の10代が居場所を見つけやすくなることで、彼らにとっての安全な基地を築くことが期待されています。
地域社会との連携
この事業は、ケアと暮らしの編集社だけでなく、地域の教育関係者やアート関係者とも協力しながら進められています。さらなる多様なコミュニティとの連携を強化し、包括的なセーフティネットを築くことが目指されています。この新たな取り組みが地方の子どもたちに希望をもたらす存在となり、地域全体が活性化することが望まれています。
代表のメッセージ
代表理事の守本陽一氏は、「暮らしの中にケアが溢れる地域社会を作る」ことがミッションであると強調しています。地域の図書館や映画館を活用することで、子どもたちの居場所づくりだけでなく、心のケアにも着目し、未来の豊かな社会を創出するために邁進しています。この取り組みを通じて、全国に広がる希望のモデルを実現したいと考えています。
企画の参加方法・詳細
詳しい情報や寄付については、以下のURLからご覧いただけます:
クラウドファンディングページ
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