JPxData Portalとは
株式会社日本取引所グループが新たに設立した「JPxData Portal」は、200種類以上のデータを提供するプラットフォームです。このポータルは、投資家や金融機関が必要とする情報を一元的に閲覧・検索できる場として機能します。特に、日本市場に特化したデータを集積し、利用者のニーズに応えることを目的としています。
JADAAオルタナティブデータカタログの導入
今回の取り組みの一環として、日本取引所グループのグループ会社であるJPX総研は、一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会(JADAA)および日本システム技術株式会社(JAST)と連携し、「JADAAオルタナティブデータカタログ」を公開しました。このカタログでは、JADAAに所属する会員企業が保有するデータの概要や活用方法を詳細に案内しており、今後もデータの種類や掲載内容を拡充していく戦略が発表されています。
データの提供内容
カタログには、以下の11社から提供される33種類のデータが含まれています。これらのデータは、マーケット動向の把握や企業分析に役立つ情報源とされています。たとえば、株式会社aiQからは地理情報や消費者向けのデータが提供され、ボトムアップからの市場分析を支援することが期待されています。
掲載企業のデータ一覧
- Geolocationデータ
- J-REIT関連データ
- - Babel Street Rosette株式会社
- Insightsデータ
- 従業員数データ
- グローバルマクロ経済データ
- TVメタデータ
- 会社四季報関連データ
- メディカルビッグデータ
- ECモール購買データ
- 市場POSデータ
- ESGリスクプラットフォーム
このように多様なデータが一つのポータルに集約されているため、利用者は手間をかけずに必要な情報にアクセスできるようになりました。
利用者からのフィードバック
現在、JPxData Portalはベータ版として運用されており、2025年3月までの実証実験期間中に多くのユーザーからの意見を集め、サイトの改善に役立てる旨が説明されています。意見提供に協力したユーザーには、オルタナティブデータに関する白書の無料ダウンロード特典があるとのことです。
JPX総研の役割
日本取引所グループの子会社であるJPX総研は、市場全体の機能を強化し、デジタル事業の推進をはかるための戦略的な取り組みを展開しています。データとテクノロジーを活用することで、より高度なサービスを提供し、業界全体の発展に寄与することを目指しています。
お問い合わせ
JPX総研への問い合わせは、こちらの
フォームから行えます。利用者の多様なニーズに応えるための取り組みを進めていることが伺えます。
新たなデータ環境の構築が進む中、JPxData Portalは日本市場における大きな変革の一端となっていくことが期待されています。将来的にどのようにこのプラットフォームが発展していくのか、注目が集まります。