乳酸菌の花粉症効果
2026-04-08 11:56:28

乳酸菌L.パラカゼイ KW3110の免疫調整機能解明、花粉症対策に期待

乳酸菌L.パラカゼイ KW3110の免疫調整機能解明



近年、花粉症に苦しむ人々が増加し、その症状が日常生活に大きな影響を及ぼしています。このため、花粉症に関する新たな科学的知見が必要とされています。ここに、キリンホールディングス株式会社のヘルスサイエンス研究所が発表した研究成果があります。この研究により、乳酸菌Lacticaseibacillus paracasei KW3110、通称「乳酸菌L.パラカゼイ KW3110」が、ヒトの免疫細胞にどのように作用するかが解明され、花粉症に対する期待が高まっています。

研究の背景


株式会社ウェザーニューズが実施した調査によれば、国民の約50%以上が花粉症を抱えており、特に若い世代ではこの症状が7割に達しています。これにより、私たちの生活の質が著しく低下していることが、社会的な課題として認識されています。花粉症の根本的な原因は、アレルゲンに対する免疫反応の過剰であり、この背後には2型炎症と呼ばれるメカニズムが関与しているとされています。

乳酸菌L.パラカゼイ KW3110の特性


「乳酸菌L.パラカゼイ KW3110」は、花粉症治療において新たな希望とされる乳酸菌です。乳酸菌は通常、腸内環境を整える働きを持ちますが、この特定の菌株は、免疫系の調整にも寄与することが示されています。研究によると、乳酸菌L.パラカゼイ KW3110は樹状細胞に取り込まれることで、IL-12という cytokine の生成を誘導します。このIL-12は、アレルギー反応を抑制する効能を持っているため、花粉症の症状緩和に寄与します。

研究成果の詳細


研究チームは、乳酸菌L.パラカゼイ KW3110がヒト樹状細胞に与える影響を調査しました。その結果、乳酸菌由来のRNAが樹状細胞内でTLR8という受容体を介してIL-12の生成を促進することが確認されました。このプロセスにより、2型炎症を引き起こす過剰な反応を抑えることが可能となります。特筆すべきは、乳酸菌L.パラカゼイ KW3110由来のRNAが、他の乳酸菌と比較して、IL-12の生成をより強力に誘導することが示された点です。

さらに深まる理解


研究成果は「International Archives of Allergy and Immunology」に論文として発表される予定であり、今後の花粉症治療に向けた新たなステップを示しています。また、これまでの臨床試験でも、軽症から中等症の花粉症症状の緩和が確認されています。これにより乳酸菌L.パラカゼイ KW3110は、今後の花粉症に悩む方々にとって、実用的な健康素材として期待されています。

今後の展望


キリンホールディングスは、今後もこの研究を進めることで、花粉症に関する理解を深め、より多くの人々のQOL(生活の質)向上に寄与することを目指しています。自然と人を見つめ、「食と健康」に新たな喜びを提供することで、心豊かな社会への貢献を続けていく所存です。 今後の研究成果が、どのように私たちの生活に利するのか、注目が集まります。


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会社情報

会社名
キリンホールディングス株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7000

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