住宅のコストダウンを実現する「LSS」
株式会社ナックは、2024年12月3日(火)から新たに「Logical and Simple System(LSS)」を提供開始します。このシステムは、住宅価格の高騰による社会問題を解決するために開発されました。ナックは、工務店の支援を行う建築コンサルティング会社と手を組み、耐震性を持ちながらも驚くほどの低コストを実現した規格住宅「Resistyle(レジスタイル)」シリーズとの連携を図っています。
開発の背景
住宅業界では、2025年問題と呼ばれる新築やリフォームの確認申請の厳格化が懸念されています。この背景には、構造や省エネ関連の書類提出が義務化される動きがあり、多くの住宅会社は、それに伴う手間やコストの増大を心配しています。これにより、住宅価格がさらに上昇し続け、消費者が住宅を取得する際の負担が増加することが予想されます。これを受けてナックは、効率的に住宅のコストを下げつつ、耐震等級3の住宅を提供することで、消費者のQOL向上を目指しています。
「LSS」の特長
「Logical and Simple System」は、次の3つのポイントで新たな住宅の選択肢を提供します。
1.
コストダウンの効率化: 特定のルールに従ったプランニングを行うことで、業者との交渉なしにコストダウンを実現。これにより、より多くのユーザーに耐震等級3かつ手頃な価格の住宅を提供できます。
2.
規格住宅「Resistyle」の活用: 一部2階建てや平屋など、さまざまな住宅のスタイルをテンプレート化した「Resistyle」を活用することで、自社での開発を省くことが可能になります。この規格住宅は、LSSのノウハウをもとにした設計であり、その多様性が魅力の一つです。
3.
構造計算の不要: テンプレートにはすでに構造計算が施されているため、ユーザーは再度構造計算を行う必要がありません。これにより余分なコストや建築期間を省くことができ、さらにスムーズな住宅取得が可能となるでしょう。
今後の展望
2025年4月に予定されている法改正が近づく中、大手ハウスメーカーでは駆け込み需要が見られるなど、住宅市場は変化の時を迎えています。ナックは、この変化に対応したソリューションを提供し、消費者の豊かな未来を築くための支援を続けていく考えです。
ナックとしては、2021年からスタートした新たな挑戦を通じて、年々変化する住宅市場においても、持続可能で高品質な住宅を届ける努力を惜しまない方針です。今後の「LSS」の展開に、高い期待が寄せられています。