新規事業提案制度の継続に必要な実践知
株式会社フィラメントが新たに公開した「新規事業提案制度『3〜5年目の壁』ガイド」は、累積的に運営される企業向けの実務ガイドとして多くの企業での課題を解決するための道しるべとなります。社内での新規事業提案制度、いわゆるビジコン(ビジネスコンテスト)は通常、立ち上げてから1〜2年は期待と関心を集めやすいものの、その後に直面する課題はじわじわと表面化します。特に、応募者の顔ぶれの固定化や提案内容の小規模化、受賞したアイデアの進展が見られないことが、企業の活動の活性度を下げる原因とされています。
3〜5年目の壁とは
このガイドでは、社内ビジコンを数年運営している企業が直面する「3〜5年目の壁」を明確に整理しています。この壁に直面することによって生じる悩みは、単なるマンネリ化ではなく、企業の制度の役割や課題が進化する中での新たな課題とされています。多くの企業は、アイデアの質の低下、エントリー数の減少、経営層への成果報告の難しさといった問題を抱えるようになるのです。
新ガイドの目的
本ガイドの目的は、社内ビジコンを持続的に運営し続ける中で、どのようにこれらの課題を解決していくのかを体系的に整理することです。具体的には、入口から出口までの道筋を克服するための「問い」を組み替えたり、施策としての更新を図ることが重要だと位置付けています。特に、制度の更新だけではなく、制度が設ける根本的な問い自体を見直すことが必要です。
現在抱える課題
最近の調査結果によると、社内ビジコンの参加企業においては、選考後の支援施策が薄く、特に3〜5回開催した企業においてはその傾向が顕著です。選考後に実施される支援数が、開催回数に比例して増えることが示されており、安定した運営と成果を上げるためには体制の更新が求められます。
提案の質の向上
提案内容が小粒化することも大きな課題とされています。これは、社内の雰囲気やテーマ設定、さらには審査基準により応募者が小規模なアイデアを考えるようになってしまうことが要因です。このような状況を打破するためには、制度自体を更新し、より広範なアイデアが生まれる環境作りが不可欠です。
長期的な視点でのリニューアル
長く続ける企業は、自らの制度を毎年更新しており、課題の検討と改善策の実施を繰り返していることが見えてきます。また、事業化件数だけに依存せず、事業開発や人材育成といった多角的な視点から成果を測ることが重要です。この新ガイドは、企業がどのようにして制度を持続的に改善していくかを明確に示しています。
自社の状態確認と診断
最後に、このガイドではセルフ診断ツールも提供しており、企業がどの壁に直面しているのかを整理するための手引きにもなります。制度を続けることは同じ形を維持することとは異なり、継続には常に更新が求められることを忘れてはいけません。
この新しい実務ガイドを手に取って、新規事業提案制度を通して社内のイノベーションを促進させる第一歩を踏み出しましょう。