2025年版ミシュランガイド イスタンブル、イズミル、ムーラ編
2025年版の「ミシュランガイド イスタンブル、イズミル、ムーラ編」が、12月5日にイスタンブルで発表され、新たに32のレストランがミシュランに紹介されました。これにより、トルコ全体でのおすすめレストラン数は、イスタンブル77軒、イズミル24軒、ムーラ31軒の合計132軒となりました。新たにミシュラン一つ星を獲得したレストランは2軒、ビブグルマンに認定されたのは8軒、環境への取り組みが評価され、ミシュラン・グリーン・スターを獲得したレストランは6軒に上ります。
ミシュランガイドのインターナショナル・ディレクターであるグウェンダル・プレネック氏は、今回のセレクションについて以下のように述べています。「今年もまた、トルコの料理シーンの豊かさに魅了されました。この地で培われた職人技と創造性、そして地元の食文化を引き立てる取り組みは、イスタンブル、イズミル、ムーラを美食のモザイクにしています。」
特に注目を集めたのは、イスタンブルのダウンタウンから約40キロ離れた場所に位置するレストランCasa Lavandaです。この家族経営のレストランは、21,000平米の菜園に囲まれ、安らぎの時間を提供しています。厨房を取り仕切るシェフは、トルコ料理の伝統をベースにしながら、地中海料理、特にイタリアンの影響を受けた創作を行なっています。特に地元産の食材にこだわり、季節の食材を使用した料理を提供することで、地元との強いつながりを保っています。
一方のNarımorはイズミルに位置し、地元の伝統料理を洗練された形で表現したレストランです。ここでは、トルコ料理の豊かさとシェフのドイツのルーツが見事に融合したメニューが楽しめます。席数がわずか5つのテーブルしかないため、非常に親密なダイニング体験を提供しており、卓越したサービスが受けられます。今回、Casa LavandaとNarımorの2店が、それぞれミシュラン一つ星を獲得したことは、トルコの美食界にとって大きな意味を持ちます。
また、環境に配慮した取り組みを行うレストランに贈られるミシュラン・グリーン・スターは、6軒の新たな受賞店が選ばれました。これらの店舗は、地域の農産物を活用し、環境への配慮を大切にしながら、持続可能なガストロノミーのモデルとなっています。
ミシュランガイドはさらに、3つの特別賞を設け、優れた技術とサービスを称えました。ミシュラン・ソムリエ賞には、イズミルのOD Urlaのユヌス・オズトゥルク氏が、ミシュラン・サービス賞にはイスタンブルのNicoleのサービスチームが、そしてミシュラン・ヤング・シェフ賞には、ボドルムのMezra Yalıkavakのセルハット・ドーラマジュ氏が選ばれました。
2025年版のミシュランガイドに掲載された全てのレストランは、公式のミシュランガイドのアプリやウェブサイトで確認可能です。トルコの美食シーンは、これからも多様性と創造性に溢れ、訪れる者を魅了し続けるでしょう。旅行を計画している方は、ぜひ新たに選ばれたレストランを訪ねて、独自の食体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。トルコの豊かな文化とともに、素晴らしい料理の数々が出迎えてくれます。