和風ナチュラルチーズ
2024-04-22 00:41:31
日本初の麹菌で熟成した和風ナチュラルチーズ「麹チーズ」が誕生
日本初の麹菌熟成チーズ「麹チーズ」の誕生
新たなチーズ文化の旗手として、「麹チーズ」が2020年に誕生しました。このチーズは、世界初であり、日本が品質を誇る独自の製法で作られています。具体的には、国菌である麹菌を使用し、チーズの表面で熟成を進める「表面熟成」によって生まれました。これにより、日本の伝統的な発酵食品に見られる風味を持つ、他では味わえない特徴を持ったチーズが完成しました。
背景と目的
日本ではチーズの消費量の約87%が輸入品によって賄われています。この状況は、日本国内のチーズ工房に対する競争力を低下させ、特に生乳の価格が高騰する中で国産チーズの生産に影響を与えています。そのため、農林水産省は国内乳製品の競争力強化を目指し、各地の研究機関が協力して「日本オリジナルチーズ開発コンソーシアム」を結成しました。このプロジェクトは、日本獣医生命科学大学が中心となり進められ、麹菌を用いた新たな熟成方法が開発されました。
味わいの特長
「麹チーズ」は、料理との相性に優れているのが特長です。味は「強いうま味」に満ち、まるで味噌や醤油を思わせるような風味が感じられます。さらに、新潟県産大吟醸酒の酒粕が配合されているため、日本酒とのペアリングも抜群です。この特性により、和食をより一層引き立てる絶妙なチーズとして、料理の幅を広げます。
健康面への配慮
健康意識が高まる中、製造された麹チーズは塩分相当量が100gあたり0.93gという少なめの設定です。これは、従来のカマンベールチーズやブルーチーズと比較すると、その減塩特性は大きなポイントです。
開発と製造
このチーズの開発には約2,000株の麹菌が使用され、それぞれの特性を分析して最適な株を選抜するという徹底したプロセスが踏まれています。使用されている麹菌は特殊な選抜を経て、チーズに独自の風味と香りをもたらすことに成功しました。これにより、「麹チーズ」は日本生まれ日本育ちの、正真正銘のメイド・イン・ジャパンチーズとして登場しました。
公式ホームページの開設
2024年3月に「麹チーズ」の公式ホームページが開設され、商品の購入やレシピ情報が提供されています。特に、日本獣医生命科学大学の佐藤薫教授による開発秘話や、八王子の鮨割烹「Shokudo 笑丸」とコラボしたレシピなども紹介されており、魅力が満載です。
この革新的なチーズ、麹チーズをぜひとも皆さんに味わっていただきたいと思います。日本の誇る文化が生んだ新たな美味しさを体験してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
株式会社HB
- 住所
- 神奈川県鎌倉市笛田3-14-36
- 電話番号
-
0467-37-9870