三菱電機、欧州市場における冷却システム事業の拡大へ
三菱電機株式会社は2023年7月13日、完全子会社であるMitsubishi Electric Hydronics & IT Cooling Systems S.p.A.(MEHITS)を通じて、オランダの空調販売・工事・保守を行うAPACグループとCOMPACグループの全株式を取得しました。この買収により、同社は欧州での冷却システム事業を拡充し、データセンターからの需要に応える洗練されたワンストップサービスを提供する体制を整えます。
買収の背景と狙い
近年、データ中心としての役割を果たすため、冷却システムの需要は急速に増加しています。特に、欧州においては、フランクフルト、ロンドン、アムステルダム、パリ、ダブリンなどの主要都市だけでなく、北欧や南欧でも新たなデータセンターが建設されています。これにより、冷却システムの安定稼働を支えるため、据付工事や保守サービスの需要が高まっています。
三菱電機は、こうしたニーズを受けて、データセンター向け冷却システムに特化したAPACグループの技術力と、商業施設向けのアプライド空調専門のCOMPACグループを組み合わせることで、サービス体制の強化を図ります。これにより、製品の設計や販売、据付工事、保守サービスを一貫して提供できるようになり、顧客満足度の向上に繋がります。
APACグループの詳細
APACグループは1987年に設立され、本社はオランダのユトレヒト州に位置しています。グループ内には、APAC Airconditioning B.V.、APAC Service B.V.、APAC-Raised Floors B.V.があり、特にデータセンター向け冷却システムにおいて豊富な経験を有しています。従業員数は55名で、驚異的な技術力とサービスを提供しています。
COMPACグループの特色
一方、COMPACグループは2014年に設立され、やはりユトレヒト州に本社を構えています。こちらはより少数精鋭の16名が在籍しており、アプライド空調システムの販売、据付工事、保守サービスを専門としています。顧客の要求に応じた柔軟な対応と、高品質なサービス提供を目指しています。
MEHITSのビジョン
三菱電機のMEHITSは、業務用空調設備と情報通信技術に特化した冷却設備を設計・製造・販売する企業であり、イタリアに拠点を置いています。1971年に設立されて以来、数多くの業界で数々の実績を残し、特にデータセンター向け冷却システムに注力しています。MEHITSは、今後もAPACとCOMPACとのシナジー効果を活かし、顧客ニーズに応えたサービス拡充を図っていくことでしょう。
冷却システム営業の進化
三菱電機は、冷却システムの設計・設置のみならず、保守サービスを含むトータルソリューションの提供を目指しています。今後、電源システムや設備監視、セキュリティ関連など、冷却システムにとどまらず、データセンター向けの包括的なソリューションを展開することで、業界全体のニーズに応える姿勢を強化します。
三菱電機は、サステナビリティを重視し、顧客の信頼を勝ち取り続ける企業として、これからも進化していきます。
このたびの買収を通じて、さらなる成長と発展を遂げる企業であることを期待しています。