MIRAIWOOD®︎の漆器展開
2024-10-21 16:03:15

MIRAIWOOD®︎が実現するサスティナブルな漆器の新時代

菱華産業が開発したMIRAIWOOD®︎サスティナブル漆器「MWZ」



2024年10月16日、東京都中央区に本社を構える菱華産業株式会社は、漆器の廃木粉を利用して新たなサスティナブル漆器「MWZ」を発表しました。この製品は、東京のMATSUYA GINZAで展示され、展示期間中には購入も可能です。この漆器は日本の伝統工芸、特に石川県の山中漆器に基づいて製作されており、持続可能な資源利用を前提として開発されています。

伝統と環境技術の融合



「MWZ」は、日本の伝統的な漆器づくりから生じる未利用の木材部分(木粉)を回収し、MIRAIWOOD®︎技術を駆使してアップサイクルされています。この技術により、木粉は高品質な木製品に生まれ変わり、廃棄物の削減と資源の有効利用が実現しました。伝統技術が融合した結果、モダンでラグジュアリーな漆器としての価値が生み出されています。

菱華産業は、この新たな漆器を開発するにあたり、我戸幹男商店と協力しています。我戸幹男商店は、山中彫と呼ばれる独自の工芸技術と、天然漆を用いて製品化しています。このコラボレーションにより、サスティナブルな素材を使用したにもかかわらず、伝統美を損なわない高品質な漆器が誕生しています。

欧米市場への期待



近年、日本の伝統工芸漆器は欧米市場での需要が高まっています。特に環境に配慮した製品を求める消費者が増えている中、MIRAIWOOD®︎が採用された「MWZ」は、このニーズにマッチした商品として期待されています。また、環境意識の高い欧州ラグジュアリー市場では、現代的なデザインと長い歴史を持つ伝統が共存する商品が注目を集めています。

日本の木材産業への貢献



MIRAIWOOD®︎の素材は、木材を基盤に生分解性樹脂を配合したもので、環境に優しい循環素材としての特性を持っています。これは、木材の持続可能な利用を促進し、木工業界に新たな収益源をもたらす可能性があります。昨今の木材高騰や供給不足に対処するため、国内での未利用木材を使った製品群が必要とされている意味でも、「MWZ」は重要な役割を果たすことでしょう。

製品の詳細



MIRAIWOOD®︎サスティナブル漆器「MWZ」は、3つの異なる形状と3つの色(mat black、brown、red)から選ぶことができます。エコウレタンを微量使用したマットコーティングが施され、汚れにくく、日常使いにも最適な一品です。価格はオープンですが、MATSUYA GINZAでの参考価格は8,800円(税込)となっています。

菱華産業は、今後もこのような環境に配慮した製品を展開し、持続可能な社会への貢献とともに、日本の伝統工芸を次世代に伝えていく意志を示しています。共同で取り組む企業やデザイナーが集まり、さらなる革新を目指していくとしています。

担当者のコメント



菱華産業の都地盛幸氏は、これまでの木質成型技術の経験を生かし、伝統工芸の職人たちとともにサスティナブルな製品を考案したことに胸を張ります。継続的な改善が求められる中、木材に代わる素材を用いた高品質な漆器の実現に取り組み続ける意思が強く表れています。これからの日本の伝統工芸がサスティナブルに進化し、世界に通用する製品となることが期待されます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

会社情報

会社名
菱華産業株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町4-6-2
電話番号
03-5962-3901

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。