無償公開の新ツール
2018-04-09 15:00:29
安全解析手法の新ツールが登場!「STAMP Workbench」が無償公開
安全解析の新時代を切り開く「STAMP Workbench」
株式会社チェンジビジョンが提供する「STAMP Workbench」は、近年注目を集めている安全解析手法「STAMP・STPA」に対応したモデリングツールです。2018年4月9日に発表されたこのツールは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)から無償公開されました。
STAMPとは?
STAMP(System-Theoretic Accident Model and Processes)は、システム理論に基づくアクシデントモデルで、特に自動運転などの大規模かつ複雑化したシステムにおける安全性の分析において力を発揮します。また、STPA(System-Theoretic Process Analysis)は、STAMPを元にした安全解析手法で、全体的な視点からの分析を推奨しています。この手法は、国内外で様々なワークショップが開催されるほどの関心を集めています。
STAMP Workbenchの特長
STAMP Workbenchは、MITのNancy G. Leveson教授が提唱した理論に基づいて設計されています。このツールを使うことで、ユーザーは複雑なシステムの安全性をもれなく検証することが可能です。特徴的なのは、ソースコードの改編や再配布、商用利用が許可されているオープンソースソフトウェアである点です。
オープンな形で提供されているため、開発者は自社のニーズに合わせたカスタマイズが容易に行えます。これは特に、セキュリティや安全性が重視される分野では大変重要です。
モデリングツールの必要性
近年、IoTや自動運転車などの新技術が進展する中で、システムの安全性分析はますます重要になっています。複雑化が進む現代のシステムにおいては、一つの事故が大規模な影響を及ぼす可能性があるため、事前に適切な分析を行うことが求められます。STAMP Workbenchは、こうしたニーズに応えるために設計されています。
チェンジビジョンの展望
チェンジビジョンでは、STAMP・STPAに基づいた新しい安全性解析手法の商用化を視野に入れています。モデリングツールを通じて、ユーザーがより安全で効率的にシステムを設計・運用できることを目指しています。
今後、製品やサービスにおける安全性を確保するために、STAMP Workbenchがどのように活用されるのか、非常に楽しみです。
まとめ
「STAMP Workbench」は、今後の安全解析手法の主流を担う可能性を秘めています。無償での公開により、より多くの技術者や研究者がこのツールを活用し、質の高い安全性分析を実現することが期待されます。今、まさに安全解析の新時代が始まろうとしているのです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社チェンジビジョン
- 住所
- 東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター5階 WORK STYLING内
- 電話番号
-
0776-25-1611