地方中小企業が若手を惹きつける理由
株式会社フォーカスは、山梨県甲斐市に本社を置く中小企業で、設立から15年目を迎えています。最近、同社では2026年度の新卒採用を開始し、優秀な人材が集まる魅力的な職場環境を整えています。特に注目すべきは、新卒社員が社長直下の特別事業グループに配属され、企業の重要なプロジェクトに関与できる点です。この新たな採用戦略によって、企業の成長を実感しながら自己成長を図る若手社員たちの声を聞いてみましょう。
社風と成長機会の両立
新卒で入社した賈毅東さんは、販売・システムグループで刺繍グッズの売上向上に貢献しています。彼は業務を通じて会社の成長を実感し、「最短2日納期」というビジネスモデルに魅了されて入社しました。彼は、自己の成果が見える形で表れた時にやりがいを感じ、自身の成長が感じられる企業であると語ります。
一方、2024年度入社の尾崎実友さんと新田翔星さんは新設された特別事業グループに所属し、越境ECや海外販売の業務に積極的にかかわっています。尾崎さんは、入社1年目にしてすでに上場準備や海外展開に参加できることに驚きつつも楽しんでいるようです。彼女が参加した1dayインターンシップで、社長の話を直接聞けたことが入社の決め手だったそうです。
新田さんも、コンサルティング会社志望から一転、事業会社に興味を持ち、熱心に取り組む姿勢に共感したとのこと。彼は多様な業務に挑戦できる環境が魅力的だったと感じています。
チャレンジを歓迎する企業文化
フォーカスの社風は、型にはまらない自由な雰囲気に満ちており、社員同士が共に成長できる地盤となっています。尾崎さんは、常に進化を追求する会社のスピード感が自分の成長を促し、好奇心旺盛な社員が多くいると語ります。社員は「会社に成長させてもらう」のではなく、「会社を利用して成長したい」といった強い意欲を抱いているとのこと。
また、新田さんも、入社1年目で与えられる仕事の規模が大きいことにやりがいを感じ、未開拓の領域に挑戦する楽しさを味わっています。彼は、正解のない課題に挑む経験が貴重であり、新たなビジネスの道を切り開くことで自己成長を実感しています。
株式会社フォーカスの成長ストーリー
フォーカスは、2009年に設立され、当初はBtoBのグッズ販売が中心でしたが、次第にオリジナルプリントTシャツ事業に特化しました。顧客から届けられた感謝のメッセージに触発され、社会貢献を意識した事業運営に舵を切ることとなったのです。
2020年のコロナ禍では深刻な影響を受けましたが、融資を活用した自社工場への設備投資や社員の待遇改善が功を奏し、2021年には売上高を1.5倍に達成しました。現在はEC思考を取り入れた海外展開を進め、さらなる成長を目指しています。
フォーカスでは2026年卒の新卒採用が進行中です。新たな挑戦に意欲的な学生たちが、企業の成長を共に支える仲間として迎え入れられることを期待しています。このように、地方の中小企業でも、社員一人ひとりの熱意とチャレンジ精神が重要な役割を果たすのです。