株式会社積善館が群馬県より「群馬県多文化共創カンパニー」として認証されたことが発表されました。この認証は、外国人材と日本人が共に活動し、企業として新たな価値を生み出す優れた取り組みを評価するもので、令和7年度には申請した12事業者のうち、当社を含む3社が新たに認証を受けました。特に、宿泊施設としては群馬県内での初の認証となります。
多文化共創の実現に向けた積善館の取り組み
積善館は、四万温泉地に位置する旅館であり、宿泊業界において多文化共創を実現しています。約80名の従業員のうち、外国籍のスタッフは約4割を占めており、特にインドネシア、ミャンマー、ネパール、ベトナム、モンゴルといった多様な国籍のメンバーが集まっています。これらのスタッフは、フロントやレストランサービスなどの重要な業務に携わりながら、日本語研修や実務を通じてスキルを高めています。
誰もが平等に評価される職場づくり
外国籍のスタッフは、リーダー職や管理職、さらには取締役としても活躍し、国籍にかかわらず公平な賃金体系を導入しています。この公正な評価制度が評価され、積善館は今回の認証を受けることができました。合言葉は「同一労働同一賃金」。これは、企業内の多文化共創を一層推進するための重要な理念です。
他施設との連携によるモデルの構築
積善館は、今後、グループ内の他の施設とも連携し、外国人材の育成や定着に向けたモデルを広げていく考えです。群馬県内に位置する「坐山みなかみ」や「ホテルきむら」との連携がその一環です。これにより、地域観光産業の持続可能な発展に寄与することを目指しています。
インバウンド需要への対応
株式会社積善館では、外国人材の語学力と異文化理解を活かし、増加しているインバウンド需要に応じたサービスを提供することに取り組んでいます。多様な背景のスタッフたちとの協力を通じて、地域観光の国際競争力を高め、四万温泉の魅力を広く発信することが狙いです。
MSRホールディングスの役割
株式会社積善館は、MSRホールディングスのグループに属しています。このホールディングスは、宿泊施設の運営、販売支援、そして人材育成という三つの柱から成り立っています。業界における信頼性を大切にし、戦略的な運営を通じて、持続可能で安定した価値を提供し続けることを理念としています。
株式会社積善館の概要
- - 所在地: 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉4236
- - 代表者: 代表取締役 黒澤 百合恵
- - 設立: 1694年(元禄7年)
- - URL: 積善館公式サイト
- - 事業内容: 旅館業(「本館」,「山荘」,「佳松亭」の3棟を保有し、特に「本館」は群馬県の重要文化財として認定されています)。
これからの積善館の動向に期待が寄せられています。