DIGGLE株式会社、シリーズBラウンドでの資金調達実施
DIGGLE株式会社は、経営管理プラットフォーム「DIGGLE」の開発を手掛ける企業で、シリーズBラウンドにて17.5億円の資金調達を実施しました。リード投資家にはJICベンチャー・グロース・インベストメンツが名を連ね、Salesforce VenturesやDNX Venturesなども参加しています。この資金調達により、DIGGLEの累計資金は約27.5億円に達しました。
この資金調達は、DIGGLEが今後の成長を見据えたプロダクト構想を進めるための重要なステップとなります。特に、2030年までに実現を目指す中長期ビジョンを発表し、経営資源の戦略的投資判断を支援するプラットフォームを強化する計画です。
市場の拡大とDIGGLEの成長
経営管理領域では、表計算ソフトを駆使した数値管理が一般的でしたが、データの散在や非効率的な業務運営が課題として浮上しています。DIGGLEは、経営目標の設定とその達成をサポートするため、ヒト・モノ・カネの資源を一体化した管理を目指しています。
市場調査レポートによると、日本の予算管理市場は2014年度の8億円から2028年度には225億円にまで成長する見込みが立っています。この中で、DIGGLEは約99%の利用継続率と215%の年間収益成長率を達成しており、急速な拡大を続けています。
調達資金の使途
調達した資金は、短期的には財務数値の管理を深めることに利用されます。具体的には、資産管理や売上管理などの新しい領域にも進出します。また、経営資源全体のリアルタイムな再配分を可能にし、全体最適化を図る予定です。
長期的な視点からは、既存のプラットフォームの進化に加え、新規事業開発やマーケティング、人材採用などに積極的な投資が行われます。これにより、成長率は今後も2倍を目指します。
2030年に向けたプロダクト構想
DIGGLEは、「カネ」に加え「ヒト」「モノ」の領域を統合した経営管理のオールインワンサービスを目指しています。今後、人的資源の管理や資産効率の分析などを強化した新プロダクトの開発を進めていきます。これにより、企業が抱える経営管理の全ての課題に対応し、AIを活用したデータの可視化と分析を進めていく方針です。
組織の拡大と成長
資金調達の結果、DIGGLEは社員数を2025年末には約2倍の160名に拡大する予定です。この人材拡大に伴い、生産性や企業文化の維持・進化にも力を入れていきます。顧客数も増加しており、より高い顧客満足を実現するため、業界特化型のチーム編成が進められます。
これらの施策を通じて、DIGGLEは経営管理分野におけるリーディングカンパニーの地位を確立し、顧客企業の成長を支援することを目指しています。
投資家の期待
今回の資金調達には複数の著名な投資家が参加しており、経営管理プラットフォームの可能性を高く評価しています。特に、DIGGLEが展開するプラットフォームは、業務効率化だけでなく経営の意思決定を加速させるツールとしての重要な役割を果たしています。
結論
DIGGLE株式会社の資金調達は、今後の成長戦略をより具体的に進めるための重要な一歩です。2030年に向けた新しいプロダクト構想や、経営資源の最適化に向けた取り組みが進化することで、企業の経営管理の新たなスタンダードを築いていくことが期待されます。経営の動脈としての役割を担い、企業の未来を支える存在となるために、DIGGLEはさらなる挑戦を続けていきます。