高校生と性的同意
2025-04-14 10:34:02

高校生1,000人が語る「性的同意」意識調査の結果と課題

高校生1,000人が語る「性的同意」意識調査の結果



国際NGOプラン・インターナショナルの支援を受けて活動するプラン・ユースグループは、2024年12月に日本在住の15歳から18歳の高校生1,000人を対象に「性的同意」に関するアンケート調査を実施しました。この調査は、教育現場における性的同意の理解や実態を明らかにし、包括的な性教育の促進に向けた課題を探ることを目的としています。

調査の背景



近年、2023年の刑法改正では、同意のない性行為が犯罪とされ、公教育においても「性的同意」の重要性が強調されています。しかし、実際の教育現場では、その内容や指導方法に不安が残ります。2021年に実施された調査によると、約3割の若者が「学校での性教育が不十分」と感じており、その理由には「内容が表面的」「実践的でない」「ジェンダーに関する言及が不足している」などが挙げられています。

調査結果の概要



今回の調査では、以下のような興味深い結果が得られました。

  • - 68%の生徒が「性的同意」を知らないか、十分に理解していないと回答しました。これらの生徒は「聞いたことはあるが説明できない」と付け加えるなど、学校での教育が彼らの理解に十分活かされていない現状を示しています。
  • - 「性的同意」を学校で教えてほしいと答えた生徒は78%で、学校がその理解の場としてふさわしいと考えていることがわかりました。 彼らが学校で学びたい理由は、主に「正しい知識を身に付けたいから」が84%を占めており、次いで「自分や他者を大切にしたいから」45%、そして「周りの人とも性的同意について話し合えるきっかけになるから」という意見が23%でした。

提言



調査結果を受けて、プラン・ユースグループは次のような提言を行っています。

  • - 教育機関への提言:
- 生徒と教員が双方向に学べる教育実践を導入すること。
- 専門家や外部講師の活用を推奨。
- 安全な相談窓口を設置すること。

  • - 政府や教育委員会への提言:
- 包括的な性教育の推進を図ること。
- 教育予算の拡充と支援制度強化。
- 教員研修を必須化すること。

登場した若者の声



調査に関わったユースメンバーからは、以下のような声が寄せられました。
  • - 「性的な問題に関する認識が薄れる現状をどうにかしたい。」「性的同意は、自他を尊重するための基本である。」
  • - 「性に関する話題はタブー視されがちだが、もっと気軽に相談できる環境が必要だ。」

これらの声を踏まえ、プラン・ユースグループは「生徒が互いを尊重し、安心して学べる環境の構築」を目指し、今後も活動を続けていく考えです。自らの声を社会に届けることで、より良い性教育の実現を図っていきます。

プラン・インターナショナルについて



国際NGOプラン・インターナショナルは、平等で公正な世界を目指し、子どもたちや若者の権利を守る活動を展開しています。世界80か国以上で活動し、子どもや女の子に寄り添いながら、困難や逆境を乗り越える力を育む支援を行っています。


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会社情報

会社名
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
住所
東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22サンタワーズセンタービル10階
電話番号
03-5481-6100

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