介護における不安
2024-03-19 10:00:03
現在の介護に対する不安とその背後に迫る調査結果
現在の介護に対する不安とその背後に迫る調査結果
近年、遠距離介護が増加していますが、その背後には多くの不安や負担が潜んでいます。N.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社が実施した「介護経験者の実態」に関する調査によれば、約9割以上の遠距離介護経験者が不安や悩みを抱えていることがわかりました。この調査から、介護を行う家族が直面していること、特にどのような負担を感じているかを考察します。
遠距離介護の実態
調査によると、約2割の人々が遠距離介護を体験しており、介護を行う頻度は月に3〜4回が最多とのことです。特に、片道2時間未満の「近・中距離」での介護が最も多く、遠距離介護の割合は19.1%となっています。これは、介護を受ける対象者と同居せず、離れて暮らす家族が多いことを示しています。そのため、定期的に帰省しなければならないという負担感も強く、特に病院の付き添いや手続きが負担の一因として挙げられています。
介護をめぐる不安
調査結果では、介護に対する不安の度合いも明らかになりました。「とても強い不安・悩みがある」と答えた人が44.5%、さらに「やや不安・悩みがある」という声も46.6%あり、合わせて9割以上が不安を抱えていることが浮き彫りになりました。特に大きな要因として、病院への付き添いが最も多く、この影響が心身の疲労を引き起こすこともあります。
職場や家族への影響
介護を始めたことで、職場や家族への影響を感じている人も多数います。「あった」と答えた方は約81.7%で、その影響は多岐にわたります。心身の疲労が溜まることや、働く時間の減少、さらには昇進機会の喪失まで様々です。これらは介護者自身の生活の質に大きな影響を与え、家族との時間も減少しかねません。
求められるサポート
多くの介護経験者が、サポートの必要性を感じています。「やる気はあるが気力・体力が追い付かない」という回答が47.6%を占め、介護に対する意欲はあるものの、実際には手助けが必要であることがわかります。さらに、介護保険外サービスの利用希望者も6割以上に上り、「有事の際の訪問対応」や「病院への付き添い」など、求められるサービスの内容も示されています。
まとめ
今回の調査から、介護経験者の悩みが如実に浮かび上がりました。遠距離介護の実態や不安、そしてそれが職場や家庭に及ぼす影響は、介護に携わる多くの人々に共通するテーマです。介護者の負担軽減には、専門的なサポートや介護サービスの活用が必要です。現実的なサポートを受けることで、より効果的な介護が実現し、介護者自身の生活が向上することに繋がります。
会社情報
- 会社名
-
N.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社
- 住所
- 鳥取県米子市西町60
- 電話番号
-