環境に優しい革新技術！サステナブルブラックインクの先行販売開始

環境に配慮した印刷用インク「サステナブルブラックインク」

株式会社ダイトクコーポレーションは、都インキ株式会社と共同で、次世代印刷用インク「サステナブルブラックインク」の開発を進めています。このインクは、2021年8月26日から開催される「JP2021・印刷DX展」にて初披露され、同業界に革新をもたらすことが期待されています。

開発の背景

印刷業界は環境への配慮が求められる中、都インキはこれまで半世紀以上にわたり時代に応じた製品の開発に努力してきました。最近では、環境に優しいSOYインクや低臭インクなど、多様なニーズに応える製品を提供し、業界内での高評価を得ています。また、昨年中には抗菌インクを開発し、マスクケースやクリアファイルに採用されることで新型コロナウイルス感染症の予防にも貢献しました。

原田社長は、マーケットの縮小を受けて、他社が行っている同様の製品開発ではなく、独自の技術力を活用した、他とは一線を画す付加価値の高い製品作りに注力していると説明します。

「サステナブルブラックインク」の特長

今回の製品は、印刷用インクの産業廃棄物をリユースし、再生することに特化した環境に優しいインクです。このインクの使用により、1トン当たりのCO2排出量が約2.17トン削減できる見込みで、リサイクルによってインクの廃棄をゼロにすることを目指します。

「不要になったインクを回収し、独自技術でリサイクルします。これは商標登録も取得済みで、新たな可能性を示しています」と原田社長は自信を持って話します。また、SDGs（持続可能な開発目標）を意識した生産と消費が促進され、気候変動への具体的な対策が行えることも魅力です。

JP2021・印刷DX展にて初披露

2021年8月26日から大阪で行われる「JP2021・印刷DX展」では、「サステナブルブラックインク」のデモンストレーションが行われます。原田社長は、「環境への配慮は今の時代に欠かせないテーマです。その中で私たちの製品は、印刷物を通じてSDGsを実現するための個性的な選択肢であると考えています。ぜひ当社のブースにお立ち寄りいただき、私たちと共に印刷業界の未来を探求いただきたい」と語っており、多くの業者からの関心が寄せられることを期待しています。

さらに、ダイトクコーポレーションは自然由来のバイオマス原料を使用しており、経営革新事業としても認定されるなど、経済的にも持続可能な方向を目指しています。

企業の取り組みと背景

都インキ株式会社は大阪において1959年に設立され、幅広い顧客ニーズに応じた印刷インクの開発に励んできました。特に環境への対応に力を入れ、これまでにも様々な技術革新を重ねてきました。ダイトクコーポレーションもまた印刷業務を大きく展開しており、全国規模でサービスを提供している印刷会社として知られています。今後もこれらの企業が手を組んで持続可能な社会の実現に貢献することを期待しています。

このように、ダイトクコーポレーションと都インキ株式会社の「サステナブルブラックインク」は、環境保護とビジネスの両立を目指す新たなステップを踏み出しています。これらの取り組みを通じて、印刷業界における未来の可能性が一層広がる事を期待できるでしょう。