群馬の焼まんじゅうに新たな風、「焼まんじゅうラテ」の魅力とは

焼まんじゅうの待ち時間を特別に体験

群馬県を代表する郷土料理、焼まんじゅう。特に忠治茶屋はこの伝統を守り続け、地域の食文化を未来に引き継いでいる。その忠治茶屋が、コーヒー専門店の大和屋と手を組んで新たな挑戦を始めた。この企画は、焼まんじゅうの製造販売における待ち時間を、ただの「待ち」ではなく「楽しむ時間」に変えようという試みである。

櫻場社長によると、焼き上がりを待つ間、地元の新鮮な珈琲を楽しんでもらいたいとの思いから店先のキッチンカーでコーヒーを提供することにした。これにより、待ち時間を楽しいひとときに変えることで、客により良い体験を提供することを目指している。

アトツギ同士で生まれた新メニューの誕生

大和屋の代表である平湯聡氏と忠治茶屋の櫻場裕太氏は、共通の意識を持つアトツギ同士として、互いに連携しやすい関係を築いていた。彼らは共に、郷土自慢の味を使った新メニューを開発することに熱心であった。その結果、忠治茶屋の特製タレを使用した「焼まんじゅうラテ」が生まれたのである。

このラテは、群馬の定番である焼まんじゅうの味わいをコーヒーと融合させた一杯であり、味噌タレのあまじょっぱい味と、大和屋の木炭焙煎珈琲の香ばしさが見事に調和している。

さらに、過去に群馬県庁32階のYAMATOYA COFFEE 32で人気を博した「焼きまんじゅうアイスクラッシュ」も、今回のコラボレーションで再リニューアルされ、販売されることとなった。

新たな製品の詳細

- 商品名: 焼きまんじゅうラテ、焼きまんじゅうアイスクラッシュ
- 価格: 焼きまんじゅうラテ（税込580円） / 焼きまんじゅうアイスクラッシュ（税込680円）
- 販売期間: 2025年10月1日（水）から10月10日（金）まで
- 販売店舗: 大和屋珈琲前橋六供店（〒371-0804 群馬県前橋市六供町5-1-1）

大和屋の思い

「日本の風土に合った珈琲を提供し続けたい」という理念から、和の特色を取り入れた木炭焙煎珈琲を生み出してきた大和屋。熟練の職人と資格を持つ珈琲専門家が鮮度にこだわり、最良の状態で焙煎を行ってきた。その結果、豆本来の風味を引き出す高品質なコーヒーが生まれる。

1980年に創業し、2020年に平湯聡氏が二代目として継承した大和屋は、四半世紀にわたって伝統を守りつつも新たな挑戦を続けている。2024年には前橋市に新店舗を開業予定で、さらなる展開が期待されている。

忠治茶屋の伝承

忠治茶屋は、1960年に創業し、群馬の名物・焼まんじゅうの製造販売を行っている。地域文化に根付いた店作りを進めており、今もなお三代目の櫻場裕太氏によって、次世代へとその味を受け継ぐ取り組みがなされている。焼まんじゅうを通じて、地域の食文化を育てている忠治茶屋は、今後も面白い企画を展開していくことだろう。