ひとり親食支援
2024-10-19 10:57:50

物価上昇の影響で増加するひとり親家庭の食品支援ニーズとその課題

物価上昇の影響とひとり親家庭への食品支援



認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、2017年からひとり親家庭のためのフードバンク「グッドごはん」を運営し、食品を無償で提供しています。しかし最近の物価上昇がその活動に深刻な影響を及ぼしています。特に、支援を必要とする家庭の申し込みが急増しており、今後の対策が求められています。

フードバンク「グッドごはん」の現状



「グッドごはん」は、主に所得が一定額に満たないひとり親家庭を対象にしたフードバンクです。毎月、登録した家庭から申し込みを受け付け、食品を無料で配付しています。2024年9月時点で、食品配付を希望する家庭は前年同月比で70%増加し、5,000世帯を超える申し込みが集まっています。この背景には、昨今の物価上昇が深く関与していると考えられます。

多くの支援を必要とする家庭からは、「物価が上がり、生活が困窮している」「ずっと値上がりしているため、必要な食品が買えない」という声が寄せられています。特に、子どもが成長するにつれ教育や食費がかさむ一方で、収入が増えず不安を感じる親の姿が浮かび上がります。

食品支援の調達課題



支援を受ける家庭が増加するのに対し、実際の食品支援は調達面での問題に直面しています。「グッドごはん」では、寄付によって集まる食品が主な供給源ですが、今年に入ってから必要量の約35%が不足しているとのことです。昨年に比べ、寄付は6.5割にとどまり、ますます厳しい状況が続いています。

フードバンク全体の寄付状況が悪化している中で、「グッドごはん」も変わらず深刻です。多くの企業や個人からの寄付が減少しており、その原因には食品ロス削減や物価上昇が挙げられています。特に、企業が余剰商品や流通不可商品を寄付する余裕が減っているといわれています。

供給不足をカバーするための方法



グッドネーバーズ・ジャパンは、食品ロス削減に対する取り組みを行いながら、寄付の幅を広げるための方策を検討中です。例えば、企業や個人からの現金寄付を募り、その資金を使って必要な食品を適正に購入する取り組みが考えられています。これにより、食品の供給が安定し、課題である調達問題の解決に繋がるかもしれません。

また、企業と連携し、寄付をスマートに行える仕組みやプラットフォームの構築も求められています。寄付を行う際のコストや食品の安全管理についての懸念を払拭するために、フードバンク側のキャパシティを強化する必要があります。

結論



フードバンク「グッドごはん」は、いまや食のセーフティネットとしての重要な役割を果たしています。しかし物価の上昇や食品寄付の減少が続く中で、その運営が脅かされています。支援を必要とするひとり親家庭を守るために、様々な対策を講じながら、持続可能な支援体制の整備が求められています。今後ますます増加する支援ニーズに応えるため、観察力と柔軟な対応が必要です。

このような現状を受け、グッドネーバーズ・ジャパンは、広く社会に対して寄付の重要性を訴えかけつつ、信頼される支援を提供し続けることを目指しています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン
住所
東京都大田区西蒲田7-60-1ソメノビル7階
電話番号
03-6423-1768

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