ディープテックが畜産業へ
2025-01-10 15:53:07

近畿大学発のディープテックが畜産業に革新をもたらす!

近畿大学生物理工学部の松本教授による「AIビーフ技術」が、畜産業界に大きな波紋を呼んでいます。肉用牛の将来の肉質を血液検査を通じて可視化し、出荷の1年以上前からその形質を予測することが可能となりました。この技術は、牛の肥育状態を分子レベルで計測し、肉質改善や飼料コストの削減につながると期待されています。

AIビーフ技術とは


「AIビーフ技術」は、肥育中の牛から採取した少量の血液を分析することで、牛肉の質を予測します。具体的には、血液中の135種類のタンパク質情報をAIが解析し、サシ状態や肉の重量、風味に影響するオレイン酸の含有量を予測。その結果、適切な肥育管理が可能となり、牛の成長を均一化する手助けをします。この技術の出現は日本の畜産業にとって革新の象徴と言えるでしょう。

経営安定化への貢献


近年、日本は畜産飼料の多くを海外に依存しており、物価の上昇や円安が肉用牛の生産コストに直接影響を及ぼしています。そのため、肉用牛の価格変動は牧場経営を圧迫せざるを得ません。この問題を解決する手段として、AIビーフ技術を導入することで、より効率的な牛群管理が可能になり、生産性も向上すると期待されています。

ビーフソムリエの設立


最新の技術を事業化するために設立された株式会社ビーフソムリエ。会社名には「美味しい牛肉」というイメージが込められており、分かりやすさと親しみやすさを兼ね備えています。ビーフソムリエは、肉用牛を飼育する生産者へ将来の枝肉形質を早期に知るためのサービスを提供することで、効率的な経営を実現します。飼料会社や獣医師にとっても、このデータは新たな価値を生み出すものとなるでしょう。

企業の成長と展望


ビーフソムリエは国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の支援を受けており、事業プロモーターの仁木氏との協業によってシードラウンドで資金調達を行いました。このような支援体制によって、持続的に成長する企業としての地盤を固めています。

投資家の期待


大手投資機関の代表である仁木氏は、この技術が畜産業界に革新をもたらす可能性を強く信じています。「これまでブラックボックスだった育成状況を可視化できるAIビーフ技術は、肉牛育成や取引に新たな展開をもたらす」とコメントしています。

結論


私たちの食卓に直結する畜産業が、科学技術の進化によってどれほど変革を遂げるか、今後の動向に注目です。近畿大学発のこのスタートアップが、次世代の畜産業創出にどのように貢献していくのか、期待が高まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

会社情報

会社名
株式会社ビーフソムリエ
住所
東京都品川区南品川2‐2‐5リードシー南品川ビル2F BIZcomfort品川大井町 No.34
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。