ローヤルゼリー、ロコモ予防に効果
2024-06-26 12:31:17

酵素分解ローヤルゼリーがロコモティブシンドローム予防に貢献?山田養蜂場が新たな可能性を発見

酵素分解ローヤルゼリーがロコモティブシンドローム予防に貢献?山田養蜂場が新たな可能性を発見



山田養蜂場株式会社(岡山県苫田郡鏡野町)の健康科学研究所は、九州歯科大学 古株彰一郎 教授の研究グループとの共同研究で、酵素分解ローヤルゼリーが間葉系前駆細胞であるC2C12細胞の筋形成、骨芽細胞、脂肪細胞への分化を促進することを確認しました。この研究結果から、酵素分解ローヤルゼリーがロコモティブシンドロームの予防に貢献する可能性が示唆されました。

研究の背景



日本は高齢化が進む中で、老化に伴う様々な体の変化への対策が求められています。細胞の老化は、身体の機能低下や病気の原因の一つと考えられており、細胞の再生を担う「幹細胞」の研究が注目されています。

幹細胞は、筋肉、骨、軟骨、脂肪など様々な組織に存在し、それぞれの組織の細胞に分化することで、身体を維持しています。中でも、間葉系幹細胞は筋肉、骨、軟骨、脂肪など複数の細胞に分化できる「多分化能」を持つため、加齢に伴う組織の修復や維持に重要な役割を担っています。

山田養蜂場は、これまで酵素分解ローヤルゼリーが高齢者の筋力維持に貢献することを確認しており、筋肉の幹細胞の活性化との関連性を示唆してきました。さらに、血液、肌、腸など、様々な組織の幹細胞に作用する可能性も示されており、ローヤルゼリーは体の若返りに貢献する素材として期待されています。

しかし、ローヤルゼリーが間葉系幹細胞の多分化能に与える影響については不明な点が多く、今回の研究では、酵素分解ローヤルゼリーが間葉系前駆細胞(C2C12細胞)の筋芽細胞、骨芽細胞、脂肪細胞への分化にどのような影響を与えるのかを調べました。

研究結果



今回の研究では、酵素分解ローヤルゼリーがC2C12細胞の筋形成を促進するだけでなく、骨芽細胞、脂肪細胞への分化も促進させることが明らかになりました。これは、酵素分解ローヤルゼリーが間葉系幹細胞の多分化能を向上させる可能性を示唆するものです。

試験方法



間葉系前駆細胞であるC2C12細胞に、酵素分解ローヤルゼリーを添加して培養しました。その後、筋形成、骨形成、脂肪形成の刺激を与えて培養し、酵素分解ローヤルゼリーを添加しなかった通常のC2C12細胞と比較することで、筋芽細胞、骨芽細胞、脂肪細胞への分化が促進されるかどうかを評価しました。

筋芽細胞は筋線維の組織染色によって可視化し、骨芽細胞は骨芽細胞マーカー、脂肪細胞は脂肪形成関連遺伝子の発現量を測定しました。

試験結果



筋形成への分化促進
酵素分解ローヤルゼリーは、C2C12細胞の筋形成を促進させました。筋形成刺激を与えたC2C12細胞は、酵素分解ローヤルゼリーを添加しなかった場合と比較して、筋線維の増加が確認され、筋形成が促進されました。

骨芽細胞への分化促進
酵素分解ローヤルゼリーは、C2C12細胞の骨芽細胞への分化を促進させました。骨芽細胞分化刺激を与えたC2C12細胞は、酵素分解ローヤルゼリーを添加しなかった場合と比較して、骨芽細胞マーカーの発現量が増加しました。

脂肪細胞への分化促進
酵素分解ローヤルゼリーは、C2C12細胞の脂肪細胞への分化を促進させました。脂肪細胞分化刺激を与えたC2C12細胞は、酵素分解ローヤルゼリーを添加しなかった場合と比較して、脂肪形成に関わる遺伝子の発現量が増加しました。

今後の展望



今回の研究結果は、酵素分解ローヤルゼリーが間葉系幹細胞の多分化能を向上させ、筋肉、骨、脂肪組織の再生を促進する可能性を示唆しています。山田養蜂場は、今後も研究を重ね、ロコモティブシンドロームなどの加齢に伴う症状に対するローヤルゼリーの新しい機能性の解明を目指します。

ローヤルゼリー、プロポリスなどのミツバチ産品に関する研究開発を通じて、「アピセラピー」の更なる発展を目指し、人々の健康寿命延伸に貢献していくことを目指しています。

ローヤルゼリーの新たな可能性に期待!ロコモティブシンドローム予防への貢献に注目



山田養蜂場の研究成果は、ローヤルゼリーの新たな可能性を示すもので、大変興味深いと感じました。酵素分解ローヤルゼリーが、筋肉、骨、脂肪細胞の生成を促進するという結果は、加齢に伴う運動機能の低下や骨粗鬆症などの予防に役立つ可能性を秘めており、今後の研究の発展に期待が持てます。

特に、ロコモティブシンドロームは、高齢者の健康問題として深刻化しており、その予防対策は喫緊の課題です。今回の研究結果から、ローヤルゼリーがロコモティブシンドロームの予防に貢献する可能性が示唆され、大きな期待が寄せられます。

ローヤルゼリーは、古くから健康食品として親しまれてきた素材ですが、近年ではその科学的な裏付けが明らかになってきています。今回の研究は、ローヤルゼリーが持つ潜在的な能力を改めて示すものであり、今後、より多くの研究が行われ、その効果が実証されることを期待します。

山田養蜂場は、長年ローヤルゼリーの研究開発に取り組んできており、その実績は信頼できるものです。同社の研究成果が、人々の健康寿命延伸に貢献してくれることを願っています。

しかし、今回の研究はあくまで細胞レベルでの実験であり、実際に人体にどのような効果があるのかを検証するためには、さらなる研究が必要です。また、ローヤルゼリーは、アレルギー反応を起こす可能性もあるため、摂取する際には注意が必要です。

それでも、ローヤルゼリーが持つ可能性は非常に高く、今後の研究成果に期待したいです。

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