銀座の老舗がオンラインで新たな体験を創造
銀座の人気洋菓子店「POIRE(ポアール)」が、デジタルトランスフォーメーションの波に乗り、プレミアムアイスクリームを提供する新たなOnline Shop「POIRE des rois Virtual Shop(ポアール・デ・ロワ バーチャルショップ)」をオープンします。このバーチャルショップは、2023年2月14日正午からご利用いただけます。実店舗の魅力をそのままに、オンラインで全国の消費者とつながる新しい形が実現しました。
バーチャルショップ立ち上げの背景
POIREのグランシェフであり代表取締役の辻井良樹氏は、昨年から続く新型コロナウイルスの影響による洋菓子・スイーツ市場の変化を見据え、「オンラインショップの開設は単なる手段ではなく、実店舗では提供できない商品へのこだわりや品質探求をしっかりとお伝えできる場所が必要だ」と考えました。この思いから、実店舗をバーチャル空間に再現するプロジェクトがスタートしたのです。
フルーツの美しさを伝える新たな試み
新店舗では、全国の農家から厳選された一級品の完熟フルーツを使用したアイスが楽しめます。特に、見た目にもこだわったシャーベットは、丸ごとフルーツを器として使い、それぞれに特徴ある味わいを提供します。具体的には、ポンム(リンゴ)やメロン、パイナップル、さらにはシーズナルメニューとして宮崎県産のマンゴーや佐藤錦、清水白桃なども用意されています。
「生産者の技術や努力を消費者に伝えたい」という辻井氏の想いは、店舗内に設置されたデジタルサイネージを通じても表現されます。美しい自然や生産現場の様子を映し出し、アイスの製造過程のこだわりを共有することで、消費者にとって新しい体験を提供することが狙いです。
SDGsへの取り組みと食品ロス問題
今話題となる食品ロス問題への対策も意識されています。新鮮な産地直送のフルーツを用いてアイスやシャーベットに加工することで、旬の食材を冷凍保存し、消費者に届けることが可能となりました。この取り組みは、SDGsの視点からも重要です。
提案される商品は、ただのアイスクリームではなく、丸ごと果実の魅力を堪能できる新たなスイーツとして位置づけられます。食感や風味、香りを感じながら、楽しめる詰め合わせギフトも新たな贈り物として人気を集めることでしょう。
まとめ
POIRE des rois Virtual Shopは、銀座の老舗洋菓子店が目指す新しい形の洋菓子体験です。デジタル化とともに、ブランドのアイデンティティを大切にしながら、全国の消費者と直接対話できる新しいプラットフォームが生まれました。今後どのように展開されるのか、期待が高まります。