STYLYがLBE向けオープンソースプロジェクトを始動
株式会社STYLYが、クリエイティブエージェンシーや制作会社を対象としたLocation-Based Entertainment(LBE)コンテンツ制作支援のオープンソースプロジェクトを開始しました。この取り組みは、Unityを活用し、テクニカルな障壁を低くしつつ、高品質な没入体験の開発を促進するものです。これにより、創造的なリソースをより充実させた開発環境が整うことが期待されています。
LBEとは何か?
Location-Based Entertainment(LBE)は、特定の場所で体験することが求められる没入型のエンターテインメントを指します。リアルな空間とデジタル体験を融合させることで、テーマパークや大型商業施設、イベントなどで新たな価値を提供しています。近年では、VRアトラクションやAR・MRを活用した演出が増え、観光や教育など多様な分野での活用が進んでいます。LBE市場は急成長を続け、メディアや企業が参入する中で新たな体験価値の創出が求められています。
プロジェクトの目的と機能
STYLYが開始したこのオープンソースプロジェクトの最も大きな目標は、LBEコンテンツ制作の際に必要となるネットワーク機能を提供することです。この機能により、最大50台のヘッドマウントディスプレイ(HMD)を同時に接続し、軽快で高速な動作を実現します。どのメーカーのHMDにも対応しており、既存のプロジェクトへの組み込みや新規プロジェクトの立ち上げも容易です。
提供されるSDKはApache License 2.0またはMITライセンスで無償利用が可能で、商業活動や個人の創作活動を問わず広く使われることが期待されています。特に、商業施設でLBEコンテンツを提供しようとしている事業者向けには、オペレーションソフトウェアの提供も視野に入れています。
LBE市場の成長と課題
2029年にはLBE市場が153億3,000万米ドルまで成長することが見込まれており、この急成長には多くの企業が技術やリソースを投資しています。これに連れて、専門的な技術や制作時間、コストが必要とされる制作の複雑さが、LBE実現への障壁となっています。STYLYは、こうした課題をクリアするために技術的負担を低減し、より多くの事業者が市場に参入できる環境を整備することを目指しています。
具体的な機能と利用方法
このオープンソースプロジェクトには、ユーザの物理的位置やバーチャル空間の仮想位置を同時に管理するTransform同期機能が搭載されています。また、Remote Procedure Call(RPC)やネットワーク変数、Room管理機能なども提供され、ユーザーフレンドリーな開発環境が整っています。
さらに、Unity開発環境においてスムーズな導入が可能で、簡易アバター機能やサーバー機能の拡張が実現されています。これにより、多人数同時体験を容易に実現し、LBE領域における新たなソリューションを提供することができます。市場ニーズに応じた高品質な没入体験の創出が今後さらに期待されます。
まとめ
STYLYのオープンソースプロジェクトは、LBEの制作に向けたテクニカルなハードルを引き下げ、クリエイターや事業者が新しい体験価値を生む機会を広げるものです。多様化するエンターテインメントを通じて、技術の普及とビジネスの成長が期待されるため、今後の展開に目が離せません。STYLYは引き続き、クリエイティブな空間をつくりだす一翼を担う企業として注目されるでしょう。