津和野の宿泊体験
2023-12-11 10:00:02

山陰の小京都・津和野にて歴史的酒蔵を利用した新たな宿泊体験が登場

津和野の新しい宿泊施設「Wakatsuki tsuwano 離れ」



2024年1月、山陰に位置する小京都・津和野にて、旧酒蔵を活かした新しい宿泊施設「Wakatsuki tsuwano 離れ」がオープンします。この施設は、享保期に創業した老舗酒蔵の一部をリノベーションしたもので、宿泊客にユニークな体験を提供することを目指しています。運営を手掛けるのは、地域経済を意識した新たなビジネスモデルを提案している合同会社若槻です。

歴史的背景と施設の特徴



「Wakatsuki tsuwano 離れ」は、昔ながらの酒蔵の魅力を残しつつ、現代的なインテリアデザインと地域の素材を融合させる形で仕立てられました。建物は一階建てで、延床面積は75.3㎡、専有敷地は183.6㎡です。特に屋内では、地元特産の赤い石州瓦を使ったテラゾ(人造大理石)や、石州和紙を装飾に取り入れることで、地域の伝統を感じさせる空間を創造しています。

また、宿泊客専用のサウナも併設されており、リノベーションによって生まれ変わった旧厠がその役割を果たします。このサウナは、宿泊施設内にあるものとしては珍しい特徴です。さらに、宿泊者はライトアップされた専有庭にて、津和野の美しい星空を楽しむこともできます。

地域経済の活性化に向けて



運営側は、この宿泊施設のオープンを地域経済の活性化の第一歩として位置づけています。施設全体の延床面積は2,300㎡に及びますが、初めての試みとして小規模な場所からスタートし、将来的には規模を拡大する計画が抱かれています。例えば、次の段階として、レストランやベーカリーを併設し、地域住民や観光客が交流する場を提供することが考えられています。これらの施設は2025年春に開業予定で、地域の活力を生み出す存在となることを期待されています。

また、二期開発計画は観光庁の補助事業の採択を受けており、地域金融機関との連携も図られています。このような取り組みを通じて、地域の利害関係者と共に事業の成長を目指していく構想です。

他地域への広がり



若槻の活動は津和野だけに留まらず、島根県の雲南市吉田町でも進行中です。こちらの地域でも、かつてのたたら製鉄の文化を守りつつ、宿泊ブランドの再生に向けたリノベーション計画を進めています。両地域での経験を活かし、相乗効果を狙った新たな宿泊体験の提供を目指しています。

記者発表会と試泊情報



「Wakatsuki tsuwano 離れ」のオープンに先立ち、記者発表会が2023年12月18日に予定されています。試泊期間も設けられており、2023年12月19日から2024年1月14日までの間、法人やメディア関係者が体験できる機会が設けられています。これらの試泊は、事前予約にて利用可能です。

この興味深いプロジェクトがどのように進展していくのか、津和野の未来に大いに期待が寄せられています。

会社情報

会社名
ソーシャルデザインパートナーズ株式会社
住所
東京都文京区千駄木二丁目2番13号
電話番号

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