久保田が新たな挑戦
新潟県長岡市に本社を置く朝日酒造株式会社が、創業200周年を迎える2030年を見据えて、蒸留酒事業に新たに進出しました。その第一弾として登場したのが『KUBOTA GIN』。このジンは、世界的に権威のある酒類品評会「インターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション(IWSC)2025」でブロンズ賞を受賞し、そのクオリティが国際的に評価されました。
自然をテーマにした製品開発
『KUBOTA GIN』は、「世界に通用する、美味しいジン」を目指して長い時間をかけて研究開発されました。造り手の方針は、自然の癒しをテーマにした「くつろぎ」と「癒し」の時間を提供する製品の提供。商品開発には「里山」という景観が投影されており、四季折々の風景や香りからインスパイアを受けています。
このジンの魅力は、風味の洗練さと、飲みやすさを追求した香味バランスにあります。口に含むと、繊細でまろやかな味わいが広がり、ボトルやパッケージも落ち着いた佇まいで、全体的に高品質を目指しています。
受賞の声
受賞を受けて、朝日酒造の製造エンジニアであり、経営企画部のマネージャーである田村博康氏は、「2024年9月に製造を開始し、数ヶ月の間にこのような評価をいただけたことに喜びと驚きを隠せません。応援してくださった皆様に心から感謝しています。」と語っています。
ジンの特徴
『KUBOTA GIN』は、ジンらしい清々しさを持ちながら、里山の自然を香りで表現しています。飲む人が里山の中にいるような複雑な香りと変化を楽しめるよう、設計されています。主なボタニカルには、ジュニパーベリーやコリアンダーシード、杉の葉、カモミールなどが含まれており、それぞれがジンに特有の香りを演出しています。
製造過程では、16種類のボタニカルを個別に蒸留し、それらをブレンドする手間のかかる製法が用いられています。このプロセスによって、他に類を見ない独自の香味の世界が生まれています。
ボトルデザインと価格
ボトルデザインも注目されており、水面や木立の自然の神秘性を表現した美しいデザインとなっています。見る角度によって印象が変わるように工夫されています。
『KUBOTA GIN』は、700mlで通常ボックスが5,500円(税抜)、ギフトボックスは6,000円(税抜)という価格設定です。アルコール度数は47度と、しっかりとしたテイストが楽しめます。
IWSCについて
インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)は、1969年に設立され、ワインやスピリッツの品質基準を確立するための権威ある品評会です。厳格な審査基準の下、業界の専門家による評価が行われています。
朝日酒造の歴史
朝日酒造株式会社は、1830年に創業し、その長い歴史の中で新潟県に根ざした酒造りを続けています。地元の農家と共に育てた酒米と清澄な地下水を使用し、真摯な酒造りの姿勢が今も受け継がれています。
『KUBOTA GIN』のプロデュースは、朝日酒造が新たな形でその伝統を継承し、世界に挑む新たな試みとして位置付けられています。これからも『KUBOTA GIN』のさらなる成長と進化が期待されます。