ベトナム人リーダー育成研修が新たなステップへ
公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)は、日本企業で活躍するベトナム人社員のリーダーシップ能力を育成するため、「2025年度ベトナム人リーダー育成研修」を実施します。本研修は今年で12回目を迎え、過去の開催では関西の中小企業から多くの参加者を集めてきました。日本社会における外国人労働者の重要性が高まる中、こうしたプログラムは非常に意義深いものです。
研修の目的と背景
近年、企業の国際化が進む中で、日本国内外の拠点で外国人社員を育てることが経営上の課題となっています。特に中小企業では、言語や文化の違いからリーダーシップを持った人材の育成が難しいという問題がよく指摘されます。
PREXが2014年から始めたこの研修は、関西で働くベトナム人社員が日本型経営を学び、実践するリーダーへと成長できることを目指しています。研修を通じて、受講者は企業の理念やカイゼンの重要性、そして日本の組織文化を理解し、現場で自らの意志で行動する力を養います。
研修概要
今回の研修は2025年7月3日から8月5日までの11日間にわたり行われます。定員はわずか10名で、参加費は全日程15万円です。参加者は、経営理念、カイゼン、組織管理、人材育成の4つのテーマから選んで参加することが可能です。
また、各自治体からの人材育成補助金を得られる場合もあるため、興味のある企業は問い合わせをすることをお勧めします。研修はPREXの会議室で実施され、言語はベトナム語を使用し、日本語の逐次通訳も行われます。
研修の成果
過去の参加者からは、「研修後の仕事に対する姿勢が大きく変わり、自分に多くの責任が課せられるようになった」との声が寄せられています。また、「チームワークの重要性を理解し、リーダーとして成長することができた」といった意見も多く、企業からも高い評価を受けていることが明らかです。
一人ひとりの成長が、ひいては企業全体の成長につながるという良循環が生まれています。研修を受けたベトナム人社員たちは、自身の経験をもとに新たな人材育成を行い、企業文化の理解を促進しています。
さらなる展望
この研修の取り組みは2024年8月16日および2025年5月24日にも日本経済新聞に紹介され、国際的な人材育成の取り組みとして注目を集めています。PREXはこのような成功事例を通じて、今後も外国人社員の成長をサポートし続けていくでしょう。
日本企業が国際的な競争力を高め、現地のニーズに応じたリーダーを育成するために、この「ベトナム人リーダー育成研修」は欠かせない存在となっています。また、研修を通じて得た知識やスキルが、受講者だけでなく彼らの同僚や後輩にも広まることで、より良い職場環境の形成につながります。
興味を持たれた方は、ぜひPREXにお問い合わせて、研修の詳細を確認してください。