10月14日、東京都港区に位置するAFJ日本農業経営大学校にて、マリ共和国特命全権大使ディディエ・ダコ氏が視察を行いました。この訪問は、同大使が日本における農業人材の育成に関する意見交換を希望されたことに基づいて企画されたものです。
視察の初めに、AFJ日本農業経営大学校の理事長、合瀬宏毅氏が歓迎の挨拶をしました。その中で、創立の経緯やこれまでの活動に関する説明が行われ、2023年度からスタートした新しい教育課程についても詳しく紹介されました。視察の際、ダコ氏は大学校内の講義風景や施設を見学し、農業人材育成に向けた各種取り組みについても理解を深めていただきました。
また、視察中には、農林水産省の岩間審議官も同席し、法人職員及び『イノベーター養成アカデミー』の在学生2名と一緒に意見交換が行われました。学生達は、自らの志望動機や今後の展望について発表し、ディディエ・ダコ氏からの質問に真摯に答えました。
特に永山氏は、高度な実践的知識を求めることで、アカデミーの魅力を語り、自身の研究課題を実現に向けたプロジェクトとして進めていると述べました。「ビジネス基礎を体系的に学び、自分で進路を設計することができることが魅力です」と発言し、事業の実現性を価格面や生産面から慎重に検討しているとも語りました。さらに、価格決定力を高める重要性にも言及しました。
さらに、慶野氏も参加し、自身の考えを共有しました。慶野氏は、農業を事業として進める際の課題を挙げ、その複雑さを一人では解決することの難しさを強調し、アカデミーのネットワークを利用してさらなる成長を目指したいと述べました。彼は、農業従事者の減少に伴い、「持続的かつ利益の出る農業」を実現するため、収益性の高いビジネスモデルの構築を目指すと続けました。
この視察を通じて、食と農に関連する社会的課題は国境を越えて共有されていること、そして同じ志を持つ者同士の連携の重要性が再確認されました。AFJ日本農業経営大学校とアグリフューチャージャパンは、農業の未来を担う人材を育て持続可能な社会の実現に貢献すべく、日々努力を重ねています。
AFJ日本農業経営大学校は、次世代の農業経営者を育成することを目的に、2013年に設立されました。農業環境や教育ニーズの変化に合わせて、最新の教育課程を提供することで、多くの優れた人材を輩出しています。今後も、社会の課題解決に向けて、学生達が実践を通じて成長していく姿が期待されます。
詳細な情報については、一般社団法人アグリフューチャージャパンの公式ウェブサイトをご覧ください。