キャディ株式会社がPathLightを導入
製造業向けのAIデータプラットフォームを運営するキャディ株式会社(以下、キャディ)は、株式会社パスライトが提供するパワーチャートSaaS『PathLight』を新たに導入したことを発表しました。この導入は、キャディの営業活動を大きく進化させることが期待されています。
導入の背景と目的
キャディは、製造業のバリューチェーン内に存在する様々な課題を解決することをミッションに掲げています。そのための営業チームは、大規模なエンタープライズ向けの複雑なプロジェクトに取り組んでおり、関係者とのコミュニケーションや社内協力が求められています。しかし、従来の方法では情報の可視化が難しく、戦略的な営業活動の実施には限界がありました。
PathLightの導入により、営業プロセスを見える化し、アカウントプランの精度も向上させることが可能になります。特に、以下の機能が評価され、導入が決定されました。
- - 組織図の自動描画: 各部署のメンバーを実際の状況に基づいて自動的に配置し、的確な組織図を提供します。
- - Salesforceとの双方向同期: PathLightで生成された情報は、リアルタイムで更新され、営業活動を迅速かつ効果的に行うことが可能です。
- - マイルストン可視化: ステークホルダーの関係性を整理し、主要なマイルストーンを明確にします。
- - 兼務表現: 役割や関係性をビジュアル化することで、複雑な取引先における影響を把握しやすくします。
これにより、営業戦略の策定と実行において、より精密な判断が可能となり、キャディの営業活動におけるパフォーマンス向上が期待されています。
導入への期待
キャディの執行役員である松藤薫氏は、これまで利用していた様々なツールとの親和性に課題を感じていましたが、PathLightは実際の業務にフィットし、生産性を向上できるという感触を得られたとコメントしています。また、社員からも前向きな反応が多数寄せられており、チーム全体の連携を強化することが期待されています。
一方、原崇嗣CEOは、PathLightを選択していただけたことを光栄に思い、複雑な意思決定構造を持つ組織にとって、PathLightがどのように役立つかを強調しました。特に「誰に、いつ、どう動くか」を把握することが、チームの成功に不可欠であると述べています。
PathLightの特長
PathLightは、SalesforceやHubSpotとの双方向連携を実現し、顧客の人と組織を可視化するSaaS型営業支援ツールです。これによって、従来の手作業で作成していたパワーチャートやステークホルダーマップが効率化され、営業チームはより戦略的にアカウントプランニングを進めることができます。
自動生成された組織図では、重要な関係者間のポジティブまたはネガティブな関係性を瞬時に把握でき、提案の賛同度やバイヤータイプを視覚的に理解できます。また、部署や担当者の異動も簡単に調整でき、関連情報がSalesforceやHubSpotに自動で同期されるため、営業責任者の負担を大幅に軽減します。
企業の背景
キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」ことを目指し、製造業向けのAIデータプラットフォーム『CADDi』を開発・提供しているスタートアップ企業です。アメリカやベトナム、タイなど4カ国で事業を展開しており、製造業の変革に貢献しています。資金調達額も257.3億円に達しています。
一方、株式会社パスライトは、営業支援に特化したSaaS事業を展開する企業であり、営業プロセスの可視化や効率化を図っています。
結論
キャディのPathLight導入は製造業の営業活動において新たなステージを切り開く可能性を秘めています。今後、実務に根ざしたプロダクト開発を進め、営業基盤の強化を図る両社の成長に目が離せません。