2025年度日本品質奨励賞受賞組織のご紹介とその取り組み

2025年度日本品質奨励賞受賞組織のご紹介

2025年9月30日、日本科学技術連盟は日本品質奨励賞（TQM奨励賞およびTQM実践賞）の受賞組織を発表しました。この賞は、品質管理や経営の向上に貢献した企業や団体に贈られます。今回は、受賞した組織の取り組みと評価ポイントをご紹介します。

TQM奨励賞の受賞者

松本工業株式会社

- 代表者名: 舘下繁仁（代表取締役社長）
- 所在地: 福岡県北九州市小倉北区
- 選考理由:

松本工業は、自動車用シートの骨格部品を製造しており、2022年からTQMの推進強化を宣言。社員への価値観の共有や、経営課題へのアプローチにおいて、数々の改善が見られ、新商品や新工法の実用化にも成功。結果的に、多くのKPIが好転し、組織力の向上が期待されています。

TQM実践賞の受賞者

株式会社エス・ディ・ロジ

- 代表者名: 苅田成（代表取締役社長）
- 所在地: 兵庫県神戸市須磨区
- 選考理由:

メーカー物流におけるISO 9001の実践を通じ、広範囲にわたる卸売り領域への展開を推進。標準化された文書管理や温度管理により、品質指標の改善が図られた点が高く評価されています。さらなる分析やTQMの発展が期待されています。

グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社

- 代表者名: 高山敏矢（工場長）
- 所在地: 鳥取県西伯郡南部町
- 選考理由:

LSJを基にした課題形成と分析による品質向上を実現。AI技術の活用によって顧客の要望に応え、コスト低減にも成功。プロジェクトの持続的な展開が期待されています。

独立行政法人国立病院機構埼玉病院

- 代表者名: 細田泰雄（病院長）
- 所在地: 埼玉県和光市
- 選考理由:

地域医療への貢献を強化する取り組みが評価されました。サービスの可視化や職員満足度の向上に努め、日々の経営改善に励んでいます。

ジャパンフィルター株式会社

- 代表者名: 木村真有子（代表取締役）
- 所在地: 東京都足立区
- 選考理由:

顧客価値に基づくQMS活動で新規顧客獲得を実現。顧客との双方向のコミュニケーションを重視することで、職場環境の改善にも注力しています。

有限会社中央バフ製作所

- 代表者名: 倉澤諒（代表取締役）
- 所在地: 東京都荒川区
- 選考理由:

顧客価値経営の導入により、品質管理体制を整備。業界全体の活性化に寄与する取り組みが評価されています。

株式会社TMJ

- 代表者名: 澤田由紀子（センター長）
- 所在地: 東京都新宿区
- 選考理由:

データ解析を活用した顧客接点の改善提案が評価され、顧客体験向上に寄与しました。成果がクライアントのコスト削減にも繋がっています。

今後の授賞式は、11月12日に東京の経団連会館で行われ、受賞組織の取り組みを広く伝えることが期待されています。受賞報告講演は2026年2月26日にも予定されています。

興味のある方は、ぜひライブ配信をご覧ください。受賞組織のさらなる成功に期待が寄せられています。