東京ガス、人的資本レポート2024を初公開~人材を「貴重な財産」と捉え、変革推進~
東京ガス株式会社は、2024年、同グループとして初めてとなる「東京ガスグループ人的資本レポート2024」を公開しました。このレポートは、単なる資本ではなく「心をもつ貴重な財産」として一人ひとりの人材を捉え、その価値を高め、最大限に活かすための取り組みを詳細に記しています。
近年、企業における無形資産の重要性が増す中、東京ガスグループは、中期経営計画「Compass Transformation 23-25」において「人的資本経営の実践」を掲げ、変革を推進しています。本レポートは、この取り組みの現状と展望を示すもので、従業員、顧客、そしてその他ステークホルダーに向けて、東京ガスグループの人的資本経営への理解を深めてもらうことを目的としています。
レポートの主要な内容
レポートでは、東京ガスグループの経営理念、目指す人的資本経営の姿、グループのDNA、CEO、CHRO、DE&I推進担当役員による鼎談などが掲載されています。特に、経営戦略と人材戦略の連動性、社員の取り組み、人事制度、施策の紹介には力点が置かれており、4つの価値観(挑み続ける・やり抜く・尊重する・誠意をもつ)に基づいた具体的な事例が紹介されています。さらに、人的資本経営の推進体制や関連データも掲載されています。
具体的な人事施策と実績
レポートでは、いくつかの具体的な人事施策とその実績が示されています。
タレントマネジメントシステム「CIRCLE」の導入: AIを活用した人材マッチングや推奨学習により、事業・ポジションに最適な人材配置を実現。
人材公募制度の拡充: 4年間で応募者数が約10倍に拡大し、年2回開催に。定年後再雇用社員への公募も開始。
社外兼業制度の推進: 社外の視点や知見の還流を目指し、22年度末68件から23年度末84件に増加。
男性育休取得率100%達成: 男性の育休取得促進に向けた独自の給付金制度、賞与減額免除、昇格規定改定などの施策を実施。
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多様な人材採用拡大: 新卒採用における選考領域別採用、経験者採用比率の4倍拡大(23年度28.6%)、リファラル採用、元社員のカムバック採用などを展開。
これらの施策を通して、東京ガスグループは、自ら考え行動し、多様な意見や個性を認め合い、挑戦を続ける人材集団を目指し、グループ員一人ひとりとグループ全体の成長を目指しています。
まとめ
東京ガスグループによる初の人的資本レポートは、同社の人的資本経営への強い意志と具体的な取り組みを示す重要な資料です。AIを活用した人材配置最適化や、多様な働き方への対応など、現代企業が直面する課題への取り組みは、他の企業にとっても参考となるでしょう。今後の同社の更なる発展と、人的資本経営の進化に期待が高まります。