北九州市にデジタル免税カウンター『PIE VAT Station』オープン
2023年11月、北九州市のJR小倉駅に直結する『アミュプラザ小倉』内に、訪日外国人向けのデジタル免税カウンター「PIE VAT Station」が新たにオープンしました。このカウンターは、アミュプラザ小倉をはじめとする7つの商店街での免税手続きを一括で行える国内初の施設となります。
この「PIE VAT Station」は、消費税をお支払い後、アプリ「PIE VAT」を通じてキャッシュレスでの払い戻しが可能になります。また、近く予定されている消費税免税制度の改正にもスムーズに対応しています。
便利なショッピング体験を提供
このデジタル免税カウンターの導入により、訪日客は1つの場所で商業施設と商店街の複数店舗での免税手続きを簡単に行うことができます。これにより、買い物の際の移動や手続きが大幅に楽になるだけでなく、各店舗における業務負担も軽減されます。さらに、免税手続きの取引データを利用してインバウンドマーケティングにも役立てることができます。
実際、北九州市の柴田泰平産業経済局長も「この取り組みはインバウンド需要を取り込む上で大きな助けになる」と評価しています。
小倉エリアの商業活動の活性化
「PIE VAT Station」によって、北九州市の商業施設と商店街の相乗効果が期待されています。訪日客が小倉駅ビル内で簡単に免税手続きできることで、滞在中のショッピングを楽しむ機会が増え、市内の活性化につながります。
さらに、Pie Systems JapanのCEOである水野博商氏は、「1つの商業施設と7つの商店街が一体となって免税ショッピングを提供することは全国的にも珍しい」と指摘し、訪日客数が増加する中で有効な対応策としての期待を寄せています。
数字が示すインバウンド需要
実際、2024年の上半期には訪日外国人の数が2,000万人を超え、消費額も約3兆9,070億円に達しています。しかし、観光業の人手不足やオーバーツーリズムの問題も報告されており、これに対処するためにも「PIE VAT Station」の導入は重要な役割を果たすでしょう。
まとめ
訪日外国人に向けたインバウンド需要が高まる今、「PIE VAT Station」の利用は商業施設や商店街にとって新たな集客手法となり、地域全体の経済活性化にも寄与することが期待されています。北九州市としても、訪日客がこの地を訪れる際のバリアを低くし、魅力を感じてもらうための取り組みを推進していくことでしょう。