野村不動産グループ、「森を、つなぐ」東京プロジェクトで栄誉を手に
野村不動産ホールディングス株式会社が、東京都主催の「第1回Tokyo-NbS アクションアワード」において、最優秀賞を受賞しました。この受賞は、東京での自然を活用したさまざまな社会課題への取り組みを評価するものです。
当プロジェクトは、東京都西多摩郡奥多摩町にある「つなぐ森」を中心に展開されています。この森は、野村不動産グループが2030年を目指す重点課題の一つである生物多様性に関する取り組みの一環として保有されています。プロジェクトの狙いは、気候変動や生物多様性の減少といった現代の重要な課題に立ち向かいながら、自然と都市の共生を実現することです。
NbSとは
NbS(Nature-based Solutions)とは、自然の機能を活用して多様な社会的課題を解決する方法論です。この考え方を取り入れた「第1回Tokyo-NbS アクションアワード」は、2030年までに自然を活用した先駆的な取り組みを現場で行う事業者を顕彰する制度として新たに創設されました。このような制度の存在が、持続可能な社会の実現に向けての期待を高めています。
奥多摩町での取り組み
「つなぐ森」では、林業の振興や生態系の保全を図るため、さまざまな施策が進行中です。具体的には、主伐した木材を不動産開発事業に活用することで、循環型の森づくりを推進しています。また、地域の生物多様性に対する価値を高めるため、生態系管理計画に基づいて具体的な指標を設定し、効果を測定しています。
新たな生態系管理計画においては、猛禽類を指標種として選定しており、これに基づいて生態系の健全性を維持する取り組みも行っています。
持続可能な未来に向けて
「森を、つなぐ」東京プロジェクトは、多様な共創パートナーと連携しながら進行中で、自然と都市が調和するモデルケースを目指しています。地域の環境保全から得られる知見と成果が、今後の持続可能な社会の実現へ貢献すると期待されています。
2024年には、野村不動産グループ生物多様性方針に則り、さらなる取り組みを展開することが予定されています。このプロジェクトは、地域住民や取引先、さまざまなステークホルダーとの対話を重ねながら推進されることが重要です。環境についての意識向上や不動産開発におけるエコロジーの導入は、持続可能な未来を築くための大きな一歩となるでしょう。
おわりに
この受賞は、野村不動産グループが手掛ける森づくりの意義を再確認させるものであり、自然と共生した地域社会の実現に向けての新たな道筋を示しています。これからも、持続可能な社会に向けた取り組みの一環として、地元の自然環境保全活動を支援し続けていくことでしょう。